天王寺動物園に新ホッキョクグマ舎「ポーラーベアコースト」がオープン。ホウちゃんの泳ぐ姿を間近で

2026年8月4日の朝、大阪の天王寺動物園で約90年にわたって使われてきたホッキョクグマ舎が役目を終え、新しい獣舎「ポーラーベアコースト」が正式にオープンしました。
ポーラーベアコーストとは、天王寺動物園が2026年8月4日に公開した新しいホッキョクグマ舎です。 広さは約1,070平方メートルと旧施設の約3倍になり、深さ3メートルのプールを泳ぐ姿をガラス越しに観察できるようになりました。
この記事では、天王寺動物園の公式発表(外部サイト)をもとに新施設の見どころを整理し、公開初日のSNSの反応もあわせて紹介します。
ポーラーベアコーストとは
旧ホッキョクグマ舎は1934年から使われてきた、園内でも特に歴史の長い施設でした。 そのため老朽化が進んでいたため移転とリニューアルを行い、新たな獣舎「ポーラーベアコースト」として2026年8月4日から一般公開が始まりました。
名前の由来はカナダ・マニトバ州の町、チャーチルです。 ホッキョクグマが多く集まることから「ポーラーベアキャピタル」と呼ばれる町で、ポーラーベアコーストは「ホッキョクグマの沿岸」を意味します。 獣舎の設計もマニトバ州の飼育基準に沿って進められました。
施設は大きく3つのエリアで構成されています。
- 早春エリア(屋外放飼場)
- 初夏エリア(屋外放飼場)
- ポーラーベアロッジ(水中観覧エリア)
季節の異なる2つの屋外放飼場には土や芝生、岩場が配され、コンクリート中心だった旧舎とは足元の質感がまるで違います。 隣接する「ペンギンパーク&アシカワーフ」と観覧動線がつながり、園の北東側にひとつづきの海洋動物ゾーンができあがりました。
いちばんの見どころは、深さ3メートルのプールの水中観覧
旧舎でホッキョクグマが泳ぐ姿は、上からのぞき込むかたちでしか見えませんでした。 新しいポーラーベアロッジではプールの側面がガラス張りになっていて、潜って、蹴って、浮かび上がるまでの一連の動きを、同じ高さで追うことができます。 体重数百キロのホッキョクグマが水中では驚くほど身軽に動きます。
屋内のロッジにはベンチもあり、腰を下ろしてゆっくり観覧できます。
主役のホウちゃんは、この動物園で生まれた5歳のホッキョクグマ
新居の主はメスのホッキョクグマ、ホウちゃんです。 2020年に旧ホッキョクグマ舎で、父ゴーゴと母イッちゃんの間に生まれました。
おもちゃで遊ぶのが好きで、引っ越しの際には使い慣れたおもちゃも一緒に運ばれました。 環境の変化はホッキョクグマにとって負担になりえますが公開初日には泳いだり跳んだりする姿が見られ、報道各社のカメラの前でものびのびと過ごしていたようです。
見えない部分にも投資されている
来園者から見えないバックヤードも大きく変わりました。 寝室4部屋と産室を備え、全室を監視カメラで確認できます。 検疫用のサブ放飼場と埋め込み式の体重計2カ所もあり、麻酔をかけずに動物を移動できる設計です。
屋外放飼場が2つあるのは、将来オスを受け入れる可能性を見据えてのことです。 ホッキョクグマは国内でも飼育数が限られ、繁殖は動物園同士が連携して取り組む課題になっています。 産室の存在も含めて、この獣舎には「いつかここで次の世代を」という願いが組み込まれています。
展示の役割も観覧だけではありません。 園内には野生のホッキョクグマの生息状況を伝える模型や、地球温暖化と海氷の減少について学べる展示が用意されました。 かわいさの先にある現実の課題も知ってもらうという、動物園の役割を感じる構成となっています。
公開初日、SNSの反応
SNSには初日からさっそく現地の投稿が並んでいます。
水中ビューの迫力を伝える声、岩場や芝生で「質感が豊かになった」と旧舎との違いに驚く声、記念式典でお立ち台からジャンプを決めたホウちゃんを喜ぶ声。 泥浴びをして早速新居を満喫していたという報告もありました。 テレビの取材に「泳いでいるところがかわいかった」と答える来園者の姿もあり、初日の盛り上がりが伝わってきます。
天王寺動物園の公式Xは、混雑を見越して譲り合っての観覧を呼びかけています。 しばらくは週末を中心に人が集中しそうなので、ゆっくり観たい方は平日の午前中が狙い目です。
行く前に知っておきたい基本情報
天王寺動物園の開園時間は9時30分から17時まで(入園は16時まで)です。 休園日は毎週月曜日(祝日の場合は翌日)と年末年始(12月29日から1月1日)。 入園料は大人800円、小中学生200円で、未就学児と大阪市内在住の小中学生・65歳以上は無料です。
最寄りは地下鉄「動物園前」駅や「天王寺」駅、JR「天王寺」駅など。 ポーラーベアコーストは園内北東側、ペンギンパーク&アシカワーフの隣にあります。
夏の動物園は暑さ対策も大切ですので、しっかりと準備して訪れましょう。
よくある質問
ポーラーベアコーストはいつオープンしましたか?
2026年8月4日(火)です。 午前10時30分からオープニング記念式典が行われ、10時50分ごろから一般公開が始まりました。
何が新しくなったのですか?
広さが旧施設の約3倍の約1,070平方メートルになり、深さ3メートルのプールをガラス越しに水中観覧できるようになりました。 季節をイメージした2つの屋外放飼場と、屋内観覧エリア「ポーラーベアロッジ」があります。
ホッキョクグマの観覧に追加料金はかかりますか?
かかりません。 天王寺動物園の入園料(大人800円、小中学生200円、未就学児無料)だけで観覧できます。
ホウちゃんはどんなホッキョクグマですか?
2020年に天王寺動物園で生まれた5歳のメスです。父はゴーゴ、母はイッちゃんです。 おもちゃ遊びとプールへのダイビングが得意で、新居にも使い慣れたおもちゃと一緒に引っ越しました。
まとめ。90年分の課題に答えた新居
ポーラーベアコーストは、単に獣舎が新しくなったという話ではありません。 1934年から続いた旧舎の「見せ方も飼い方も時代に合わなくなった」という課題に、水中観覧と広い放飼場、充実したバックヤードで答えを出したリニューアルです。
ホウちゃんが生まれた場所は姿を変えて、次の世代を迎える準備を始めました。 大阪へ行く機会があれば、新居でのびのびと遊ぶホッキョクグマ ホウちゃんを見に行きましょう!


