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静岡県の美術館ガイド|ロダンの彫刻と熱海の日本美術を楽しむ

静岡県立美術館のロダン館と熱海のMOA美術館を紹介。《考える人》《地獄の門》の見方、日本美術と展示空間の楽しみ方、代表作の展示期間やアクセスの調べ方を解説します。

執筆 ペレログ編集部

約6分で読めます公開
静岡県の美術館ガイド|ロダンの彫刻と熱海の日本美術を楽しむ
目次

静岡県で美術館を選ぶなら、彫刻を立体としてじっくり見る静岡県立美術館と、日本美術を展示空間ごと味わう熱海のMOA美術館が候補になります。ロダンの《考える人》や《地獄の門》、尾形光琳の《紅白梅図屏風》など、知っている作品から入っても、実物を見るときの視点はさまざまです。

ここでは静岡市と熱海市の二館に絞り、作品の特徴と見方、訪問前に調べたい展示情報を紹介します。代表的な所蔵作品でも、常に展示されるとは限りません。とくに《紅白梅図屏風》は展示期間が限られるため、作品を目当てに出かける場合は会期を確かめてください。

静岡市で彫刻を見る日と、熱海で日本美術を見る日を選ぶ

静岡県立美術館では、ロダン館の彫刻と、本館の企画展・収蔵品展を組み合わせて鑑賞できます。彫刻を正面の写真でしか見たことがない人なら、身体のひねりや背中の表情を確かめる時間を取ると、立体を訪ねる意味が見えてきます。

MOA美術館は熱海の高台にあり、日本・東洋美術のコレクションと展示空間が見どころです。屏風や茶道具を見たあとに、その作品が置かれた背景や光にも目を向けられます。両館は離れているため、一日に二館を急いで回るより、静岡市か熱海のどちらで過ごすかを先に決めると計画しやすくなります。

静岡県立美術館のロダン館|《考える人》を横から見る

静岡県立美術館は日本平のふもとにあります。ロダン館には《地獄の門》や《考える人》などの彫刻があり、一人の作家が身体をどう表したかを、複数の作品を通して見られます。名前を知っている作品に出会ったら、すぐ次へ進まず、少し見る位置を変えてみてください。

《考える人》では、右肘が左脚に乗り、身体にひねりが生まれています。正面では顔へ向きがちな視線を、肩や背中、脚へ移すと、「考える」という静かな行為が全身の姿勢で表されていることに気づきます。無理に意味を言い当てようとせず、身体のどこに力が入っているように見えるかを探すのも一つの見方です。

立体の作品は、見る位置によって輪郭が変わります。腕と胴の間に見える空間や、首の傾きも、横へ動くと違って見えるでしょう。展示の境界と周囲の人に気を配りながら、見られる範囲で角度を変える。写真の構図を再現するだけでは得られない発見があります。

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美術

静岡県立美術館

静岡県静岡市駿河区谷田53-2

開館
10:00–17:30(最終入館 17:00)

情報確認日 2026-09-12(最新の情報は公式サイトでご確認ください)

施設ページへ

外部リンク

静岡県立美術館|ロダン館の作品紹介

spmoa.shizuoka.shizuoka.jp / 外部サイトへ移動します

《地獄の門》では、全体の大きさから一人の姿へ近づく

高さ約6.2メートルの《地獄の門》には、多くの人物像が組み込まれています。最初は少し距離を取り、門全体の構成を眺めてみましょう。そのあと一人の姿に焦点を絞ると、大きな作品の中にも、身体の動きや感情の違いを探せます。

《考える人》はもともと《地獄の門》の構想から生まれ、独立した作品としても展開されました。門の中の像と、独立した大きな像を見比べると、同じ姿でも置かれ方や大きさで印象が変わります。作品同士の関係が分かると、館内をただ順に進むだけでなく、気になった像へ戻る理由も生まれます。

ロダン館には《地獄の門》《考える人》《カレーの市民》などのワークシートや、作品解説を読むための案内があります。彫刻をどう見ればよいか迷う場合は、こうした鑑賞用の道具も入口になります。触って鑑賞するプログラムは対象や参加条件があるため、通常の見学で自由に作品へ触れられるという意味ではありません。

外部リンク

静岡県立美術館|ロダン館の鑑賞ツール

spmoa.shizuoka.shizuoka.jp / 外部サイトへ移動します

本館の収蔵品展では、風景を見る人の視線をたどる

静岡県立美術館のコレクションは、風景を表す作品にも特色があります。公式の収集方針では、西洋絵画、日本画、日本の洋画をまたいで、山水や風景を描く作品が紹介されています。ロダンだけでなく、その日の収蔵品展にも目を向けると、美術館の別の面に触れられます。

風景画を見たら、画面の中で自分がどこに立っているように感じるかを考えてみてください。近くの木や建物の奥に、どんな空や山が置かれているか。画家が風景を切り取った位置に注目すると、実際に同じ土地へ行った経験がなくても、画面の組み立てを楽しめます。

収蔵品の紹介ページは、その日に展示される作品の一覧とは異なります。特定の画家を目当てにする場合は、現在の展覧会案内と出品情報を確かめましょう。ロダン館を含む観覧範囲や料金も、公式の開館時間・料金案内で確認できます。

外部リンク

静岡県立美術館|作品の収集方針と特色

spmoa.shizuoka.shizuoka.jp / 外部サイトへ移動します

外部リンク

静岡県立美術館|開館情報と開催中の展覧会

spmoa.shizuoka.shizuoka.jp / 外部サイトへ移動します

MOA美術館|《紅白梅図屏風》の水流と余白を見る

熱海のMOA美術館が所蔵する尾形光琳の国宝《紅白梅図屏風》は、二つの画面をまたぐ水流と紅白の梅が印象的な作品です。公式の作品紹介では毎年2月頃に展示すると案内されています。常設でいつでも見られる作品ではないので、開催中の展覧会に含まれるかを確認してから出かけましょう。

展示の機会には、梅の花だけでなく、中央の水流が画面をどう分けているかにも目を向けてみてください。流れの曲線と木の枝の伸び方、金色の地と描かれた部分を見比べると、季節の花の絵という見方から、画面全体の構成へ関心が広がります。

屏風は、平らな画像で見るときと、折れを持って立てられた状態とで空間の感じ方が変わります。展示されている姿を見られる機会には、作品の大きさや二つの画面の関係も含めて眺めたいところです。公開されていない時期は、開催中の展示の中から、別の屏風や絵画へ関心を向ける選択もあります。

美術

MOA美術館

静岡県熱海市桃山町26-2

開館
09:30–16:30(最終入館 16:00)

(最新の情報は公式サイトでご確認ください)

施設ページへ

外部リンク

MOA美術館|尾形光琳《紅白梅図屏風》

www.moaart.or.jp / 外部サイトへ移動します

仁清の茶壺と、作品を囲む展示空間にも注目する

野々村仁清の国宝《色絵藤花文茶壺》も、MOA美術館を代表する所蔵品です。器を鑑賞するときは、藤の花の模様から入り、胴の丸みや口へ続く形に視線を移してみましょう。立体の表面に絵が置かれているため、平らな紙の上の花とは異なる見方ができます。こちらも訪問日の展示情報を確認してください。

MOA美術館では、作品の背景となる空間も鑑賞の手がかりになります。展示室などの改修を手がけたのは、杉本博司と榊田倫之による新素材研究所。木材、黒漆喰、畳など日本の伝統的な素材を用い、作品を生かす空間をつくっています。

まず作品そのものを見たあとで、背景の明るさや素材、展示ケースとの距離へ目を向けてみてください。器の色がどのように浮かび、絵の余白がどんな広さに感じられるか。建物の意匠を探すだけでなく、空間が鑑賞にどう関わっているかを考えると、二度目に同じ作品を見る楽しみも生まれます。

外部リンク

MOA美術館|野々村仁清《色絵藤花文茶壺》

www.moaart.or.jp / 外部サイトへ移動します

外部リンク

MOA美術館|展示空間を手がけた新素材研究所

www.moaart.or.jp / 外部サイトへ移動します

駅からの移動と、展示替えの予定を確認して出かける

静岡県立美術館へは、JR草薙駅や静岡駅などから美術館行きのバスが案内されています。静岡鉄道の県立美術館前駅という名前だけで、改札のすぐ前に入口があると思い込まないようにしましょう。徒歩とバスの経路を公式アクセス案内で選んでください。

MOA美術館は、JR熱海駅から美術館行きのバスで約7分と案内されています。高台への移動になるため、到着時間だけでなく帰りの交通も見ておくと予定を立てやすくなります。どちらの館も、開館日と目当ての展示の会期を合わせて確認することが先です。

彫刻なら見る角度、屏風なら画面のつながり、器なら立体と模様の関係。気になった見方を一つ持って出かけると、展示作品が変わっても自分なりの楽しみを見つけられます。収蔵品展や一人での鑑賞、オンラインで作品を調べる方法は、関連記事でも紹介しています。

外部リンク

静岡県立美術館|交通案内

spmoa.shizuoka.shizuoka.jp / 外部サイトへ移動します

外部リンク

MOA美術館|利用案内

www.moaart.or.jp / 外部サイトへ移動します

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ペレログ編集部

ミュージアム応援アプリ「ペレログ」を運営する、株式会社つなぐるの編集チームです。ペレログ編集部では、取材と公式発表の確認をもとに、来館のきっかけになる情報をまとめています。

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