ペンギンが見られる水族館。種類・泳ぎ・陸上展示で選ぶ全国ガイド
ペンギンが見られる全国5館を、種類・水中の泳ぎ・陸上展示から比較。長崎、名古屋港、サンシャイン、すみだ、おたるの観察点と、換羽や展示休止の確認方法をまとめました。
執筆 ペレログ編集部

目次
ペンギンの種類を見比べたいなら長崎ペンギン水族館、南極の海に暮らす仲間を見たいなら名古屋港水族館が候補です。泳ぐ姿を下から見上げるサンシャイン水族館、広い屋内プールですごす様子を追えるすみだ水族館など、同じペンギンでも観察する角度は変わります。
行き先を決める前に、「会いたい種類」と「見たい行動」を一つずつ選んでみてください。北海道から九州までの5館を、種類の違い、水中の泳ぎ、陸上の暮らしから比べます。飼育している種類と、当日観覧できる種類は一致しない場合があります。
寒い地域の鳥、というイメージから一歩進める
ペンギンには南極大陸や周辺の島々に暮らす種類も、南米やアフリカ南部などに暮らす種類もいます。長崎ペンギン水族館の「亜南極ペンギン室」と「温帯ペンギンゾーン」を見比べると、同じ鳥の仲間でも暮らす環境が一様ではないと分かります。
種類を見分ける入口は、顔の模様、胸の帯、体の大きさです。最初から名前をすべて覚える必要はありません。水槽前の解説を手掛かりに、白い部分と黒い部分の境目を一つ探すだけでも、隣の個体との違いに目が向きます。
| 水族館 | 主な比較対象 | 観察の入口 |
|---|---|---|
| 長崎ペンギン水族館/長崎 | 9種類を見分ける資料と展示 | 種類・大きさ・深いプール |
| 名古屋港水族館/愛知 | 南極の海の4種類 | エンペラーと小型の仲間の違い |
| サンシャイン水族館/東京 | ケープペンギン | 頭上を泳ぐ姿と草原の展示 |
| すみだ水族館/東京 | マゼランペンギン | 屋内プールでの動きと個体差 |
| おたる水族館/北海道 | フンボルト・ジェンツー | 岩場や季節による展示環境 |
表の種類は各館が案内する展示・飼育の例です。繁殖、換羽、暑さへの対策などで公開場所が変わるため、特定の種類に会うことが旅の目的なら、展示休止のお知らせまで読んでからチケットを選びましょう。
長崎ペンギン水族館は、種類と潜り方を見比べる
長崎市の長崎ペンギン水族館では、館内で暮らす9種類の見分け方をまとめた観察シートを公開しています。体の特徴を図で確かめてから実物を見ると、似た姿のペンギンでも違いを拾いやすくなります。種類をテーマに一館をじっくり見る人に向く水族館です。
1階の亜南極ペンギンプールは深さ4メートル、水量200トン。水中を見られる位置では、翼のようなフリッパーを動かす瞬間と、そのまま滑るように進む時間を追ってみてください。陸上の短い歩幅からは想像しにくい、水の中での体の使い方が見えてきます。
2階には亜南極ペンギン室とコガタペンギン飼育場があり、1階には温帯ペンギンゾーンもあります。大きさを比べる日なら、まず観察シートで目当ての種類を決め、館内マップで場所を探すと移動に迷いません。
自然の海を使う「ふれあいペンギンビーチ」は、館内展示とは別に開催日と休止情報を確認したいプログラムです。土日祝の開催案内があっても、鳥インフルエンザの流行や換羽期には実施されませんので注意が必要です。
この記事の5施設は「行きたい」に保存できます。訪れたらアプリでスタンプが押せます。
外部リンク
長崎ペンギン水族館のガイドマップ
展示エリアと、屋外プログラムの実施条件を確認できます。
penguin-aqua.jp / 外部サイトへ移動します
外部リンク
9種類のペンギンを見分ける観察シート
顔や体の模様を比較する公式資料です。
penguin-aqua.jp / 外部サイトへ移動します
名古屋港水族館では「南極の海」の4種類を探す
名古屋港水族館の南館3階「南極の海」には、エンペラーペンギン、アデリーペンギン、ジェンツーペンギン、ヒゲペンギンの4種類が案内されています。エンペラーペンギンは世界最大のペンギン。ほかの種類と同じ水槽の中で見ると、体の大きさを相対的につかめます。
ここでは、ペンギンの展示に着くまでの海の変化にも目を向けたいところです。南館は日本の海から南極へ向かう構成で、南極のエリアにはナンキョクオキアミなども登場します。ペンギンの姿とともに、冷たい海の生態系を知る手掛かりがそろっています。
水中を横切る速さだけを追うと、種類の違いを見失いやすくなります。まず陸上で名前と顔の模様を対応させ、同じ種類が水へ入ったら追ってみる、という順番がおすすめです。
外部リンク
名古屋港水族館の館内案内
南館3階「南極の海」と展示生物の案内です。
nagoyaaqua.jp / 外部サイトへ移動します
東京の2館は、泳ぎを見る角度で選ぶ
サンシャイン水族館:頭上の泳ぎと草原での暮らし
池袋のサンシャイン水族館には、屋外エリアの「天空のペンギン」と「草原のペンギン」があります。どちらもケープペンギンの展示ですが、前者は水中の泳ぎ、後者は砂浜や草原に近い環境での暮らしに目を向けられます。
「天空のペンギン」は幅約12メートルの、観覧側へ張り出した水槽です。下から見上げる位置ではお腹や足の動き、正面では方向を変える際の体の傾きを探してみてください。ビル群を背景にした写真を撮った後も、見る位置を変えると観察が続きます。
草原の展示には巣穴があり、泳いでいない時間にも見る対象があります。給餌のために天空の水槽の個体数が一時的に減る時間帯は、公式の展示案内で確認できます。
外部リンク
サンシャイン水族館「天空の旅」
ペンギン展示の特徴と給餌に伴う案内を確認できます。
sunshinecity.jp / 外部サイトへ移動します
すみだ水族館:一羽を追い、群れの中の動きを見る
すみだ水族館では、マゼランペンギンが水量約350トンの屋内開放のプール型水槽で暮らしています。東京スカイツリータウン内にあり、屋内で観察する時間を確保したい日に選びやすい館です。
館が公開する「すみだペンギン相関図」は、飼育スタッフの観察を基に、それぞれの個性や関係を伝える資料です。目当ての一羽を決めて、陸上ですごす場所、水へ入るタイミング、ほかの個体との距離を追うと、群れを眺めるときとは違う発見につながります。
相関図の言葉をそのまま人間の感情に置き換える必要はありません。目の前で見ることのできる動きと、スタッフが継続して記録した情報を合わせて観察するのがコツです。
外部リンク
すみだ水族館 公式サイト
ペンギンプール、相関図、展示変更のお知らせを確認できます。
www.sumida-aquarium.com / 外部サイトへ移動します
おたる水族館は、岩場と季節ごとの展示を見る
おたる水族館の「フンボル島」は、フンボルトペンギンが暮らす南米の環境に近づけ、岩、砂、植生を配した展示です。岩に上る、隙間を使う、日陰で休むといった行動を引き出すことを館は目指しています。泳ぐ姿だけを期待せず、どこに立ち、どこを選んですごすかにも注目できます。
この場所はイルカスタジアムの横にあり、海獣公園へ下りずにペンギンを見られます。冬期営業中はジェンツーペンギンを展示するため、同じ場所でも季節によって対象が変わります。北海道への旅行時期が決まったら、通常営業と冬期営業の区分を先に確認してください。
フンボルトペンギンの「ぺんぎんのじかん」は、個体ごとの動きを楽しむイベントです。冬期など実施しない時期もあります。別のイベント「ペンギンの海まで遠足」も、羽が抜け換わる換羽期には休止されます。イベント名が似ていても、実施場所と日程を別々に読むと予定の取り違えを防げます。
外部リンク
おたる水族館「フンボル島」
展示環境と冬期の展示種を確認できます。
otaru-aq.jp / 外部サイトへ移動します
外部リンク
おたる水族館「ぺんぎんのじかん」
イベントの内容と開催時期の案内です。
otaru-aq.jp / 外部サイトへ移動します
展示休止を確かめてから、観察テーマを一つ決める
来館前に見るのは、営業時間だけではありません。目当ての種類の展示休止、給餌ガイドの有無、屋外イベントの開催条件を確認します。換羽期には水に入らず陸上ですごすこともあります。動かないから退屈と決めず、その日の解説を読めば、体の変化を知る機会になります。
写真を撮るときは、フラッシュや照明の扱いを各館のルールに合わせ、ガラスをたたいたり動物を呼び寄せたりせずに待ちます。「一羽が水に入るまで」「水中で一度向きを変えるまで」と見る対象を絞ると、短い観察でも記録を残せます。
訪問先が決まったら、ペンギンの種類を一つメモして出かけてみてください。ケープペンギンの野生保全や、飼育環境を守る取り組みを知りたくなったときは、次の記事から読み進められます。
この記事を書いた人
ペレログ編集部
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