全国の水族館おすすめ12選。エリア別ガイドと選び方

週末の行き先が決まらないまま金曜の夜になると、私はいつも水族館の候補を眺めはじめます。 近場でさっと半日だけでかけようか、思い切って遠出しようか。
日本には、その土地の海をそのまま映したような水族館が全国に点在していて、どこを選んでも外れが少ないのがかえって悩ましいところです。
この記事では、北海道から沖縄まで、おすすめの水族館12施設をエリア別にご紹介します。
ミュージアム応援アプリ「ペレログ」では、水族館にフォーカスしたスタンプ帳を用意しています。 めぐった記録が、そのまま施設への応援につながりますので、ぜひ活用してみてください。
記事の後半では、子連れ・デート・旅行といった目的別の選び方もご紹介します。

迷ったら「その土地の海」で選ぶ
全国の水族館からどこへ行くか迷ったら、看板となる生きものではなく「その館がどの海を映しているか」で選んでみてください。
流氷が来る北の海、黒潮と親潮がぶつかる三陸沖、渦潮のうねる瀬戸内、サンゴ礁の広がる沖縄など、多種多様な海が再現されています。 海の特徴に注目すると、同じ「水族館」という言葉でくくれないほど体験が変わるかもしれません。
ペレログに掲載している水族館の一覧は、施設検索(外部サイト)から探せます。
北海道・東北の水族館
冷たい海の生きものを主役にした、個性の際立つ館がそろうエリアです。
おたる水族館(北海道・小樽)
北の海の生きものに特化した展示と、海に面した豪快な海獣ショーが名物です。 自然の入り江をそのまま仕切った海獣公園では、トドやアザラシがほとんど海そのものの環境で暮らしていて、柵の向こうに見えているのが展示なのか本物の海なのか、境目が分からなくなる瞬間があります。 トドが高台から海へ飛び込むダイブは、一度見たら忘れられない迫力です。
冬季は営業形態が変わるため、出かける前に営業カレンダーを確かめるようにしましょう。
東北エプソンアクアリウムかもすい(山形・鶴岡)
クラゲ展示で世界的に知られる鶴岡市立加茂水族館が、2026年4月1日にリニューアルオープンし、名称も「東北エプソンアクアリウムかもすい」に変わりました。 リニューアル後は約100種のクラゲを展示しています。
ミズクラゲが大水槽を埋め尽くす光景は、時間を忘れて眺めてしまう美しさです。 庄内の小さな館が「クラゲ」で世界に知られる存在になった物語も、訪れる前にぜひ調べてみてください。
アクアマリンふくしま(福島・いわき)
黒潮と親潮が出会う「潮目の海」をテーマにした環境水族館です。
象徴となるのが、三角形のトンネル水槽です。 左右で黒潮の海と親潮の海が分かれていて、暖流と寒流の生きものの違いを一度に見比べられます。
展示は水槽にとどまらず、釣り堀や干潟の体験エリアまで続きます。 「見る」だけでなく、「体験」して学ぶことができる水族館です。
関東の水族館
首都圏からのアクセスが良く、週末のちょっとしたお出かけに選びやすい水族館です。
葛西臨海水族園(東京・葛西)
クロマグロの群泳で知られる都立の水族園です。 葛西臨海公園の高台に立つガラスドームが目印で、世界の海をめぐる構成の水槽群や国内最大級のペンギン展示場も見応えがあります。
また、都心から電車で行ける手軽さと、都立ならではの観覧料の手頃さもあって、思い立った週末にふらりと寄れる貴重な存在です。
現在、リニューアル整備事業も進んでいます。

葛西臨海水族園リニューアル特設サイト-Future Aquarium Journal-
葛西臨海水族園リニューアル特設サイト-Future Aquarium Journal-(外部サイト)
鴨川シーワールド(千葉・鴨川)
国内でシャチのパフォーマンスが見られる、数少ない水族館です。
巨大な体が水面を割って跳ぶ瞬間は、映像では伝わらない迫力があります。 水しぶきは客席まで届きますので、前方席で「濡れる覚悟」で楽しみましょう!
シャチ以外にも、ベルーガやイルカ、太平洋を望む展示など見どころが多く、房総の旅の目的地の一つとして最適です。
マクセル アクアパーク 品川(東京・品川)
品川駅の高輪口を出て、坂をのぼって2分ほどの場所にあります。
駅からこれだけ近い水族館は、全国でもそう多くありません。 仕事帰りや待ち合わせのついでに寄れてしまう距離感が、この水族館のいちばんの強みです。
見どころは、円形のプールを客席がぐるりと囲む「ザ スタジアム」のドルフィンパフォーマンスです。 光と音、水のカーテンに映る映像を組み合わせた演出で、昼と夜ではまったく違う見え方になります。
夜の回は照明を落とす分だけ演出が際立ちますので、時間を選べるなら夕方以降をおすすめします。
クラゲを集めた「ジェリーフィッシュランブル」も、この水族館らしい空間演出となっています。 色の移り変わる照明のなかを漂うクラゲを眺めていると、水槽を見ているというより光の中に立っている気分になります。 ぜひゆったりとした時間を過ごしてみてください。
中部の水族館
太平洋の大型館と、伊勢志摩の海を映す水族館が並ぶエリアです。
名古屋港水族館(愛知・名古屋)
シャチ、ベルーガ、イルカがそろう国内最大級のスケールの水族館です。
北館では、シャチやベルーガの公開トレーニングを間近で見ることができます。 南館は、日本の海から南極の海までを旅するような構成になっており、世界中の海を知ることができます。
イルカパフォーマンスが行われるメインプールは国内最大級の規模です。
鳥羽水族館(三重・鳥羽)
飼育種類数が約1,200種で日本一、そして日本で唯一ジュゴンに会える水族館です。 1955年開館の老舗ですが、館内は12のゾーンに分かれ、全長約1.5kmの通路には決まった順路がありません。 好きなゾーンから入って、気に入った水槽の前に何度でも戻ってこられます。
「人魚の海」で暮らすジュゴンは、水草をゆっくり食べながら、ときどき息をしに浮き上がってきます。ラッコやセイウチ、スナメリと海獣の顔ぶれも厚く、半日ではとても見足りません。
近鉄・JRの鳥羽駅から歩いて向かえますので、伊勢神宮の参拝や志摩の宿と組み合わせた旅程を立てやすいところも助かります。
関西・中四国の水族館
スケールで圧倒する老舗の水族館と、見せ方で魅せる新しい館が同居するエリアです。
海遊館(大阪・天保山)
ジンベエザメの泳ぐ巨大水槽で環太平洋の海を再現した、関西を代表する水族館です。 8階建て相当の建物を、螺旋状に下りながら中央の大水槽を眺めていく動線が特徴です。
上層と下層では、同じ水槽でも見える生きものが変わりますので、何周でも楽しみながら眺めることができます。
夕方以降は照明が落ち、昼とは別の表情に出会えます。 デートで訪れるなら、あえて遅めの時間を選ぶのも手かもしれません。
京都水族館(京都・梅小路)
海のない街の内陸型水族館で、入ってすぐに迎えてくれるのは鴨川の主、オオサンショウウオです。 京都の川から海へとつながる展示構成で、地域の水生生物や環境を知ることができます。
梅小路公園の中にあり、京都駅から歩ける距離が魅力です。
四国水族館(香川・宇多津)
2020年開業と比較的新しく、瀬戸内海や四国の水景をテーマにした館です。
渦潮のうねりを下からのぞき込む展示など、周辺の環境を切り取った構成が特徴です。 夕暮れどきに瀬戸内海の景色と一体になるイルカプールが人気です。
九州・沖縄の水族館
飛行機に乗ってでも行きたい、旅そのものが目的になる館のエリアです。
沖縄美ら海水族館(沖縄・本部町)
大水槽「黒潮の海」を悠々と泳ぐジンベエザメの迫力は、他の水族館ではなかなか味わうことのできない体験です。
深さ10mの大水槽を巨大なアクリルパネル越しに見上げれば、ジンベエザメが頭上をゆっくり横切っていきます。
周囲の海洋博公園には無料で楽しめるエリアもあり、1日かけて沖縄の海を学ぶことができます。
目的別の選び方
子連れなら、ベビーカーで回りやすい大型館をおすすめします。 「海遊館」や「名古屋港水族館」は通路が広く、休憩場所もしっかりと用意されています。
デートなら、夕方以降が狙い目です。 「四国水族館」の夕暮れのイルカプールや、照明の落ちた夜の「海遊館」は昼とは別物の雰囲気になり、閉館間際の静かな水槽の前には、混雑した昼間にはなかなか得られない贅沢な時間が流れます。
旅の目的地として選ぶなら、「美ら海水族館」や「かもすい」のように「その館でしか見られないもの」がある場所へ。 移動に時間はかかりますが、水族館へ行く道のりも含めて旅の思い出にしましょう。
スタンプ帳「水族館編」を長く楽しむコツ
全制覇を目指さない、という楽しみ方
全国の水族館を一度に回りきるのは現実的ではありません。 だからこそ、スタンプ帳には「続きがある」楽しさが残ります。
帰省のたびに1館、旅行のたぶに1館と少しづつめぐって行きましょう。 空白のページは未訪問の記録ではなく、これから行ける場所のリストです。
1冊を仕上げる旅は、数年がかりの長編になってかまいません。 スタンプが増えるほど、次はどの海を見にいこうかと地図を眺める時間そのものが楽しくなります。
訪問の記録は施設への応援にもつながるので、自分のペースで楽しんでみてください。
よくある質問
スタンプ帳「水族館編」とは何ですか?
ペレログのスタンプ帳のテーマのひとつで、全国の水族館を訪ねて館スタンプを集めていくものです。 集めた記録は施設への応援につながります。
アプリは2026年8月中の公開に向けて準備中で、現在は事前登録を受け付けています。
どの順番で巡るのがおすすめですか?
決まった順番はありません。 自宅から行きやすい館で1ページ目を開き、旅行や帰省のついでに1館ずつ増やしていくのが、長く楽しむコツです。
1館あたりの所要時間はどのくらいですか?
中規模館で1.5時間ほど、海遊館や美ら海水族館クラスの大型館なら2〜3時間が目安です。 ショーやイベントに合わせるなら、さらに余裕を持たせてください。
雨の日でも楽しめますか?
展示の大半が屋内にあるため、水族館は雨の日の定番です。 海獣公園や屋外のショープールがある館だけ、雨具があると安心です。
子ども連れで気をつけることはありますか?
大型館はベビーカー貸出や授乳室が整っている一方、館内の暗い場所では足元に注意が必要です。 設備の詳細は各館の公式サイトで確認してください。
次の週末、最初の1ページを
あなたの水族館めぐりが、そのまま全国のミュージアムへの応援になります。 まずは行きやすい1館から、最初のページを開いてみてください。
動物園や博物館など、ほかのミュージアムのおすすめも随時紹介していく予定です。


