『VIVANT』『相棒』の舞台へ。映画・ドラマのロケ地になった美術館5選
『VIVANT』の秘密施設に見えた通路、『鍵のかかった部屋』の架空美術館、『日本沈没』で海外の大学になった建物。
執筆 ペレログ編集部

目次
『VIVANT』で秘密施設への通路に見えた場所は、岐阜県現代陶芸美術館のあるセラミックパークMINOです。ドラマの構図を探しながら、柱、階段、窓が建物の印象をどうつくるかも見られます。
画面では海外の大学や捜査現場だった建物も、普段は陶芸、近現代美術、彫刻を展示する美術館です。ロケ地を入口に、画面へ映らなかった展示室とコレクションまで足を延ばせる5館を選びます。
| 作品 | 美術館 | 現地で見たい場所 |
|---|---|---|
| 『VIVANT』 | 岐阜県現代陶芸美術館 | 水盤と谷へ延びる通路 |
| 『鍵のかかった部屋』 | 豊田市美術館 | 庭、水盤、吹き抜け階段 |
| 『日本沈没―希望のひと―』 | 群馬県立館林美術館 | 芝生と池に面した建築 |
| 『相棒』ほか | 東京都現代美術館 | 三角形の柱と長い通路 |
| 『マイ・セカンド・アオハル』 | 横須賀美術館 | 丸い窓と東京湾の景色 |
『VIVANT』の秘密施設へ——岐阜県現代陶芸美術館
2026年8月16日放送の第14話では、野崎守とハン・リンシンがシンシーの拠点へ向かいます。二人が車を降りた場所として使われたのが、岐阜県現代陶芸美術館のあるセラミックパークMINOです。
画面に映るのは、谷へ沈み込むように延びる通路と、水をたたえた空間です。建物の多くを地中に収めた設計が、外からは全体像をつかめない秘密施設の雰囲気によく合っています。
映像ならではの仕掛けもあります。アジト内部のフロアは、山梨県甲府市のアイメッセ山梨で撮影されました。多治見の入口と甲府の内部という離れた場所が、編集によってひとつの施設につながっています。
現地で出会える主役は陶芸です。岐阜県現代陶芸美術館は、19世紀末以降の国内外の陶芸と、暮らしの中で使われてきた産業陶磁器を収集・展示しています。通路や水盤を確かめたあとは、陶芸が素材や表現を広げてきた歩みも見てみてください。
展覧会の内容や開館日は時期によって変わります。訪問前に岐阜県現代陶芸美術館の公式サイト(外部サイト)をご確認ください。
この記事の5施設は「行きたい」に保存できます。訪れたらアプリでスタンプが押せます。
『鍵のかかった部屋』の架空美術館——豊田市美術館
大野智さん主演のドラマ『鍵のかかった部屋』では、豊田市美術館が「新世紀アートミュージアム」として登場しました。エントランス前の庭や、館内の吹き抜け階段が撮影に使われています。
この作品では、美術館そのものが事件の舞台です。直線的な壁、水盤、白い階段が、物語に張り詰めた印象を与えています。
2021年公開の映画『僕と彼女とラリーと』にも登場しました。主人公たちが立ち寄るレストランの場面は、館内のレストラン「ル・ミュゼ」で撮影されています。同じ建物でも、作品によってまったく異なる空気に見えるのが面白いところです。
設計は建築家・谷口吉生。水面の向こうに建物が水平に延び、彫刻や庭園までがひと続きに見えます。ドラマと同じ構図を探したあとは、作品と建築、庭園の距離がどのように整えられているかにも注目してみてください。
展示替えに伴う休館期間があるため、訪問前に豊田市美術館の来館案内(外部サイト)をご確認ください。
『日本沈没』の海外大学——群馬県立館林美術館
2021年放送の日曜劇場『日本沈没―希望のひと―』では、群馬県立館林美術館がアメリカの大学として使われました。椎名実梨がジェンキンス教授を訪ねる「カリフォルニア中央大学」の場面です。
ガラスと白い壁で構成された建物は、広い芝生と池のそばに低く延びています。周囲に日本語の看板や高層建築がほとんど映り込まない風景が、海外の研究施設という設定になじみます。
現地で忘れずに見たいのが別館です。群馬県立館林美術館は、動物彫刻で知られるフランスの作家フランソワ・ポンポンをコレクションの柱のひとつにしています。別館では、ポンポンが使っていたパリのアトリエを資料に基づいて再現しています。
展覧会によって観覧料が変わります。交通案内とあわせて、群馬県立館林美術館の来館案内(外部サイト)をご確認ください。
『相棒』が繰り返し選んだ東京都現代美術館
東京都現代美術館は、『相棒』『砂の器』『トッカン』『マルモのおきて』など、数多くの作品に登場してきました。『相棒』Season 9の「最後のアトリエ」では、架空の画家の展覧会が開かれる美術館として使われています。
印象に残るのは、三角形の柱、穴の開いた壁、奥まで続く通路です。光が壁を抜けると床に幾何学模様が生まれ、同じ場所でも時間によって表情が変わります。緊張感のある画面と、現代美術館らしい抽象的な空間が自然に重なります。
約6,100点の作品を収蔵し、美術図書室にも豊富な資料があります。ロケ地として見覚えのある建築を入口に、これまで触れてこなかった現代美術へ関心が広がるかもしれません。
展示替えなどで休館する場合があります。開催中の展覧会と開館日は、東京都現代美術館の公式サイト(外部サイト)で最新情報をご確認ください。
『マイ・セカンド・アオハル』のデート先——横須賀美術館
2023年放送の『マイ・セカンド・アオハル』第3話では、白玉佐弥子と日向祥吾が横須賀美術館を訪れました。館が所蔵する島田章三の作品も、二人が展示を見る場面に登場しています。
横須賀美術館は、目の前に東京湾が広がる海辺の美術館です。建物の丸い窓から海を望み、屋上広場へ出れば行き交う船まで眺められます。物語の中でデート先に選ばれたことに納得できる、開放的な景色です。
展示室と海辺の景色を一緒に楽しめるのが、この館ならではの魅力です。改修や展示替えで休館する場合があるため、訪問前に最新の開館情報をご確認ください。
展覧会と開館日の最新情報は、横須賀美術館の来館案内(外部サイト)で確認できます。
ロケ地の構図から、建築と展示へ視線を移す
現地に着いたら、まず画面と同じ線を探してみましょう。柱の間隔、階段の向き、水面への映り込みを見比べると、撮影する側がその建築のどこに魅力を感じたのかが見えてきます。
次に、実際の施設と作中の設定を比べます。『VIVANT』のように、離れた場所で撮影した入口と内部が、映像ではひとつの施設につながることもあります。現地を知ることで、ドラマの舞台がどのようにつくられたのかまで楽しめます。
そして、ロケ地を確かめたあとは展示室へ。画面には映らなかった作品や資料こそ、その館が日々守り、伝えているものです。気になった作品をひとつ見つけるだけでも、訪れた記憶はぐっと深くなります。
撮影場所を訪ねる前に確認したいこと
ロケに使われた場所は、いつでも見学できますか
いつでも見られるとは限りません。撮影は休館日に行われることがあり、展示室の外や業務用エリアが使われる場合もあります。立入禁止の表示と、現地スタッフの案内に従って見学してください。
ドラマと同じ構図で写真を撮れますか
屋外や撮影可能な共用部なら、同じ構図で撮れる場合があります。ただし展示室では、作品ごとに撮影条件が異なります。三脚や自撮り棒を使えない館も多いため、公式サイトと会場入口の表示をご確認ください。
画面の構図を見つけたら、展示室へ進む
ロケ地では、人物が立った場所だけでなく、階段の幅、窓から入る光、通路の奥行きを見ると、なぜその建物が選ばれたのかを考えられます。
同じ構図を確かめたあとは、画面に映らなかった展示室へ進んでください。陶芸、近現代美術、彫刻という各館の本来の仕事まで見ることで、ロケ地訪問が一度きりの記念撮影で終わりません。
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