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リトルワールドに新体験エリア。弓矢・射的・宝石探しで北アメリカ文化へ

野外民族博物館リトルワールドに「アメリカン アドベンチャー バレイ」が2026年9月5日オープン。三つの体験から北アメリカ展示へ、見どころをつなげて案内します。

執筆 ペレログ編集部

約5分で読めます公開 更新
リトルワールドに新エリア弓矢・射的・宝石探しで北アメリカ文化へ
目次

愛知県犬山市の野外民族博物館リトルワールドに、2026年9月5日、新しい体験エリア「アメリカン アドベンチャー バレイ」がオープンします。

北米先住民の狩猟文化、19世紀のゴールドラッシュ、西部開拓時代を題材にした三つのゲームが加わります。遊んだあとに周辺の家屋や生活道具を見ると、それぞれがどの地域と時代をもとにしているかを確かめられます。

9月5日に「アメリカン アドベンチャー バレイ」がオープン

新エリアは、リトルワールドの北アメリカ展示に加わります。用意されるのは「ボウ ハンティング」「ガン シューティング」「トレジャーハンティング」の三つです。

ボウ ハンティングは、北米先住民の狩猟文化をテーマにした弓矢ゲームです。バイソンやエルクが描かれた幅9メートルの背景へ向けて矢を射ち、的に命中すると羽根付きバンドを受け取れます。

ガン シューティングは、西部開拓時代のガンマンを題材にした射的です。並んだ的を狙い、命中すれば景品を獲得できます。

トレジャーハンティングは、19世紀のゴールドラッシュを再現した水槽から宝石を探す体験です。砂をすくって見つけた宝石は持ち帰れます。特別な目印を発見すると、景品も用意されています。

外部リンク

リトルワールド「アメリカン アドベンチャー バレイ」

2026年9月5日に開業する三つの体験に関する公式案内

www.littleworld.jp / 外部サイトへ移動します

リトルワールドはどんなミュージアムか

リトルワールドは1983年3月18日に開館しました。テーマは「人間と文化」です。本館展示と野外展示を通して、人間の進化、技術、言語、社会、価値観、環境との関わりを紹介しています。

本館展示は「進化」「技術」「言語」「社会」「価値」の五つのテーマで構成されています。国や地域を一つずつ覚える展示ではありません。道具をつくる、言葉を使う、人が集まって社会をつくるといった共通の営みから、文化の違いを見比べます。

野外展示では、一周約2.5キロメートルの周遊路に沿って、23の国・地域から31棟の家屋が移築・復元されています。沖縄県石垣島の家、北海道アイヌの家、台湾農家、北アメリカの住居、ヨーロッパやアジア、アフリカの村やテントなどを実際の空間として歩けます。

家屋の中には、家具、生活道具、衣服、食文化も展示されています。建物の形を見たら、そこで暮らした人の仕事、家族関係、宗教、気候への対応を示す道具にも目を向けてください。

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野外博物館

野外民族博物館リトルワールド

愛知県犬山市今井成沢90-48

施設ページへ

外部リンク

リトルワールドとは

本館展示、23国・地域31棟の野外展示、博物館の使命を紹介する公式ページ

www.littleworld.jp / 外部サイトへ移動します

北アメリカ展示のなかで体験する

新エリアで遊ぶ前に、周辺の北アメリカ展示を一つ選んで見るのがおすすめです。スーのテント、ナバホの家、アラスカのトリンギットの家は、それぞれ異なる地域の暮らしを伝えます。

ナバホの家では、アメリカ合衆国南西部の伝統的な住居「ホーガン」を再現しています。丸太と土でつくる多角形の建物は、住まいと儀礼の場に使われてきました。

農耕や家畜の飼育、織物、銀細工、砂絵を同じ住居の周りで見ると、地域ごとに異なる生業と文化が見えてきます。「北米先住民」という大きなくくりのまま理解を止めず、民族名と地域名を一つずつ確かめたい展示です。

バイソンやエルクを狙う弓矢ゲームでは、矢を当てる難しさを体で知れます。遊んだあとに展示へ戻り、狩猟と動物、土地、移動、祈りがどう関わるかを調べると、体験が文化を知る入口になります。

外部リンク

北アメリカ ナバホの家

ナバホの伝統的住居と生活文化を紹介する公式展示ページ

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ゴールドラッシュを遊びから歴史へつなげる

19世紀のゴールドラッシュは、多くの人々を北アメリカ西部へ移動させ、町、交通、産業を大きく変えました。その一方で、先住民の土地や自然環境にも深刻な影響を与えました。

トレジャーハンティングでは、砂のなかから宝石を探す高揚感を体験できます。そこから一歩進み、「誰が採掘に参加したのか」「採掘で土地はどう変わったのか」「富を得た人と失った人は誰か」と考えることで、ゲームが歴史への入口になります。

ガンマンを題材にした射的も、映画や物語によって形づくられた西部開拓時代のイメージと、実際の生活史を分けて考えるきっかけになります。

家屋の復元は現地の人々との協働

リトルワールドは、野外展示家屋の復元にあたり、開館当初から現地の人々との協働を進めてきました。現地の家屋を分解して移築するほか、実在の家をモデルに、建材を輸入し、現地の大工を招いて復元する方法も取っています。

修復の際にも、可能な範囲で現地の材料や職人の技術を取り入れます。建物を直すことを、伝統技術を実践し、次へ伝える機会として位置づけているためです。

生活道具や調度品にも、現地で収集した資料が使われています。見るべきなのは完成した建築の形と、材料を選び、つくり、直し、使い続ける知識の両方です。

新しい体験エリアも、こうした蓄積のなかに置かれます。参加しやすい遊びを入口にしつつ、家屋や資料が伝える具体的な文化へ視線をつなぐことで、野外民族博物館ならではの体験になります。

外部リンク

リトルワールドの博物館活動

家屋の保存・修復、調査研究、教育活動を紹介する公式ページ

www.littleworld.jp / 外部サイトへ移動します

三つの体験を展示へ持ち帰る

弓を引く力、狙いを定める難しさ、砂から小さな石を見つける集中は、言葉だけでは分かりにくい感覚を残します。その記憶を持ったまま家屋や生活道具を見ると、過去の技術へ具体的な問いを持てます。

子どもと一緒なら、体験の前後に「何を狙ったのか」「宝石はなぜ求められたのか」「そこには誰が暮らしていたのか」と一つずつ話してみてください。答えを先に教えず、展示から手がかりを探す時間もミュージアムの楽しみです。

ゲームは文化の一場面を分かりやすく切り取ります。体験後に本館と野外展示へ進み、生活の全体像を見ることで、楽しさと学びをつなげられます。

この記事を書いた人

ペレログ編集部

ミュージアム応援アプリ「ペレログ」を運営する、株式会社つなぐるの編集チームです。ペレログ編集部では、取材と公式発表の確認をもとに、来館のきっかけになる情報をまとめています。

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