ジャパンサーチとは?使い方とデジタルアーカイブとの関係
ジャパンサーチは、美術作品・古文書・映像などの資料情報を横断検索する入口です。使い方、メタデータ、画像の利用条件、ミュージアムが連携する仕組みを解説します。
執筆 ペレログ編集部

目次
ジャパンサーチは、ミュージアム、図書館、文書館などが公開する資料情報を、分野を越えて探せる入口です。国の方針のもと、国立国会図書館がシステムを運用しています。
古文書や美術作品に加え、書籍、公文書、文化財、自然史、放送番組、映画も検索できます。気になる資料を見つけたら、所蔵館などの元ページへ進んで詳しい情報を確かめます。
地域の祭りを、博物館・図書館・映像から横断検索
地域の資料は、郷土博物館、図書館、文書館、映像アーカイブなど別々の場所に公開されています。利用者がすべてのデータベースを知っているとは限りません。
たとえば、ある地域の祭りを調べるとします。 郷土博物館には道具の写真があり、図書館には古い記録があり、映像アーカイブには当時のニュースが残っているかもしれません。
ジャパンサーチは、分かれている資料情報を横断して検索する入口になります。 資料がどこにあり、どの機関が公開しているのかを見つけやすくする仕組みです。
外部リンク
ジャパンサーチの概要
国立国会図書館が運用する分野横断型プラットフォームの公式説明
jpsearch.go.jp / 外部サイトへ移動します
検索の鍵は、資料を説明する「メタデータ」
資料名、年代、作者、所蔵館など、資料を説明する情報をメタデータと呼びます。ジャパンサーチは、この情報を使って分野の違う資料を結びます。
資料の種類によって項目は変わります。 題名、作者や作成者、年代、場所、所蔵館、権利情報、元ページのURLなどが例に挙げられます。
実物資料は各ミュージアムなどが保存します。 撮影画像や映像などのデジタルコンテンツは、資料の内容をオンラインで見るためのものです。 メタデータは、資料を検索し、元の公開ページへ案内します。
ジャパンサーチでは、連携機関から提供されたデータを公開しています。 更新頻度は連携機関によって異なるため、最新情報は元のデータベースで確かめる必要があります。
外部リンク
ジャパンサーチ「サイトポリシー」
連携データの提供元と更新について説明する公式ページ
jpsearch.go.jp / 外部サイトへ移動します
ジャパンサーチの使い方|検索して、提供元の情報を確かめる
まず、作品名や作者名、地名などのキーワードで検索します。時代や場所を手がかりに候補を絞り、気になる資料を選びましょう。詳細画面から提供元のページへ進むと、詳しい解説や画像、利用条件を確かめられます。
テーマに沿って複数の資料をまとめた「ギャラリー」から探す方法もあります。地域の歴史や授業の教材など、最初の検索語を決めにくいときにも、資料どうしのつながりをたどれます。
ただし、見つけた画像を自由に転載できるとは限りません。 資料ごとに利用条件が異なるため、ダウンロードや二次利用の前に提供元の条件を確認してください。
各館は「つなぎ役」を通して連携する
ジャパンサーチとの連携は、原則として地域や分野の「つなぎ役」を通します。つなぎ役は、各施設の資料情報をまとめ、ジャパンサーチとの間を結ぶ機関です。
たとえば、自治体、規模の大きな図書館や博物館、大学などが、地域のメタデータを集約する場合があります。 一つの施設が、ジャパンサーチへ直接データを入力する仕組みだと考えると正確ではありません。
つなぎ役の仕事は、データを渡す窓口に限られません。 メタデータの項目をそろえ、権利表示を整え、長く公開を続ける方法を地域で考える役割もあります。

外部リンク
ジャパンサーチ「連携に関するQ&A」
つなぎ役や連携対象について説明する公式FAQ
ジャパンサーチ / 外部サイトへ移動します
外部リンク
「デジタルアーカイブ活動」のためのガイドライン
アーカイブ機関とつなぎ役の役割をまとめた公式ガイドライン
jpsearch.go.jp / 外部サイトへ移動します
連携の前に、資料名と権利表示を整える
将来の連携を考える施設も、最初に整えるのは館内の情報です。公開する資料を選び、資料名、識別番号、作者や採集者、年代、場所、権利関係を確認します。
早い段階で確認したいのは、資料名と識別番号、作者や採集者、年代、場所、資料の種類です。 所蔵館と問い合わせ先、画像や解説文の利用条件、公開ページのURLも必要になります。
更新する担当者と更新の頻度も決めておきます。 すべての資料を一度に整える必要はありません。
まずは公開しても問題がない資料を選び、入力項目の決め方を館内でそろえると、その後の追加が楽になります。
ジャパンサーチは入口、詳しい解説は各館
ジャパンサーチは、分野を越えて資料を見つける入口です。研究成果、収集の経緯、高精細画像などの詳しい情報は、各館や連携機関の公開ページが担います。
館のページには、研究の成果や収集の経緯、学芸員や飼育員が伝えたい背景を書けます。 一方、ジャパンサーチは、そのページをまだ知らない人が資料を発見する入口になります。
館のデジタルアーカイブが資料を詳しく伝え、ジャパンサーチが分野や地域を越えて見つけやすくします。
ペレログは、発見の先にある来館と応援をつなぎます
資料が検索できるようになっても、それだけで来館者が増えるとは限りません。 専門的な資料情報を一般の人が読みたくなる物語へ変え、施設の魅力と結びつける発信が必要です。
ジャパンサーチは、分野を越えて資料を発見するための社会的な基盤です。 ペレログは、資料を知った人がミュージアムを訪れ、館スタンプを残し、応援を続ける接点を目指しています。
ペレログが構想する「伝わるアーカイブ」では、既存の収蔵品管理を尊重しながら、公開後の発信を支えます。 資料紹介の記事や施設情報、ミュージアムめぐりの体験をつなぎ、公開した記録を見てもらう流れを作る考えです。
連携方法と利用条件で迷いやすい点
小規模なミュージアムも連携できる?
小規模館も、地域や分野の「つなぎ役」を通した連携を相談できます。まず公開できる資料を選び、説明情報と権利表示を整えてから、利用できる窓口と必要なデータ項目を確認します。
見つけた画像は自由に使える?
画像は、自動的に自由利用にはなりません。メタデータの利用条件と画像そのものの権利表示を分けて確認し、転載や加工の前に提供元の案内を確かめてください。
連携方法はどう選ぶ?
データの量、更新頻度、館で管理している形式によって適した連携方法は変わります。公式の連携マニュアルを参照し、つなぎ役と継続できる方法を相談します。
外部リンク
ジャパンサーチのメタデータ連携について
ファイル形式や連携方法をまとめた2026年4月版の公式資料
jpsearch.go.jp / 外部サイトへ移動します
最初に決めるのは「誰に見つけてほしいか」
資料名や年代を一行ずつ整える作業は目立ちません。しかし、その情報がなければ、地域の学校も研究者も旅行者も検索から資料へたどり着けません。
全収蔵品を一度に扱う必要はありません。授業で使ってほしい資料、来館者に見返してほしい展示、館の歩みを伝える写真など、届けたい相手がはっきりしたまとまりから始められます。
施設の方には、資料を誰へ届け、公開後にどう発信するかという課題をご相談いただけます。現在の支援内容は、施設向け案内をご確認ください。
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この記事を書いた人
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