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紙と印刷の博物館ガイド|東京で、文字を残し届ける技術を知る

文京区の印刷博物館を中心に、活字・版・書物の見方と活版印刷体験の予約を案内。王子の紙の博物館は設備故障で臨時休館中のため、再開確認が必要な候補として紹介します。

執筆 ペレログ編集部

約4分で読めます公開
紙と印刷の博物館ガイド|東京で、文字を残し届ける技術を知る
目次

一枚の本のページには、紙を作る仕事と、文字や絵を紙へ移す仕事が重なっています。画面で文章を読むことが増えた今も、インキが載った面や本の形を見直すと、情報を多くの人へ届ける工夫が見えてきます。東京の印刷博物館と紙の博物館は、その二つの工程を別の方向から知る場所です。

印刷博物館|書物、活字、機械をつなげて読む

文京区の印刷博物館の常設展は、「印刷の日本史」「印刷の世界史」「印刷×技術」などで構成されています。書物や活字、機械を見ながら、技術の変化と社会の変化を一緒にたどれる点が特徴です。時代順にすべて読む方法のほか、興味のある印刷物から、その前後の工程へ進む見方もできます。

たとえば一冊の本を見たら、何が書いてあるかだけでなく、文字の大きさ、行の並び、絵との配置に目を向けます。誰が読むものだったか、どのような場面で使われたかを解説で確かめると、紙面の形と役割が結びつきます。読むための道具だった書物を、今度は作り方を知るための資料として見直せます。

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歴史

印刷博物館

東京都文京区水道1丁目3番3号 TOPPAN小石川本社ビル

開館
10:00–18:00(最終入館 17:30)

(最新の情報は公式サイトでご確認ください)

施設ページへ

外部リンク

印刷博物館|常設展の構成

www.printing-museum.org / 外部サイトへ移動します

「版」の違いは、インキが付く場所から考える

「印刷×技術」では、凸・凹・平・孔という版の方式を扱います。専門用語を先に覚えるより、どこにインキを載せ、どう紙へ移すかを展示で確かめてみましょう。機械の大きさや速さだけでなく、版と紙が接する部分へ目を向けると、工程を追いやすくなります。

印刷物を見てから版へ、版を見てから印刷物へと戻ると、完成した面と作る仕組みがつながります。同じ絵や文字を繰り返し作るために、どの部分を固定し、どこを交換するのか。活字や道具を眺めながら、自分ならどの作業で間違えそうかを考えるのも、技術の手間を知る方法です。

「印刷×技術」は企画展開催中には展示しないと案内されています。常設展という名前でも、すべてのコーナーを毎回見られるわけではありません。機械や版の方式が主目的なら、来館日の展示構成を公式スケジュールで確認してください。

活版印刷体験は、入館とは別に予約を確認

印刷工房では、活字を組んで印刷する体験や工房見学ツアーを実施しています。通常の活版印刷体験は約30分・定員6名、工房見学ツアーは約20分・定員10名で、いずれも事前予約制です。実施曜日や回数が異なるため、来館日と参加したいプログラムをセットで選びます。

活版印刷体験の対象は小学生以上です。未就学児は保護者が体験付きの日時指定整理券を申し込み、必ず同伴して作業するよう案内されています。子どもの人数だけで予約枠を考えず、公式の申込条件を読んで手続きしてください。

外部リンク

印刷博物館|工房見学・活版印刷体験の予約条件

www.printing-museum.org / 外部サイトへ移動します

体験では、刷り上がった紙だけでなく、活字を選び、並べ、印刷するまでの順番にも目を向けます。自分で作業をしたあとに展示室へ戻ると、整った文字の列を見る感覚が変わるかもしれません。文字間や行間が一定に並ぶことを、当たり前の結果ではなく、作る人の仕事として捉えられます。

料金と展示替えの日程も、予約前に見る

通常の入場料は一般500円、学生200円、高校生100円で、中学生以下と70歳以上は無料です。企画展中は料金が変わり、常設展だけの券では入れないため、開催中の展示を確認します。通常10〜18時、入場は17時30分まで。月曜を基本に休館し、祝日などの場合や展示替えで日程が変わります。

外部リンク

印刷博物館|展示スケジュール・入館案内

www.printing-museum.org / 外部サイトへ移動します

体験だけで満足する日もあれば、書物の展示を長く読む日もあります。予約の開始時刻を動かせない場合は、先にその時間を確保し、残りの滞在時間で見るテーマを一つ選ぶと予定がまとまります。

紙の博物館|再開後に、印刷される素材を知る

王子の飛鳥山公園にある紙の博物館は、紙の歴史・文化・産業を扱う専門館です。常設展には現代の製紙産業を扱う展示があり、印刷する前の素材として紙を見る入口になります。本やチラシだけを思い浮かべず、包装や暮らしの用品にも、紙がどのように使われているかを考えられます。

総合

紙の博物館

東京都北区王子1丁目1-3

施設ページへ

外部リンク

紙の博物館|常設展

papermuseum.jp / 外部サイトへ移動します

印刷博物館で見た「情報を載せる面」という視点に、材料を作る工程を重ねてみましょう。薄い一枚の紙にも、原料、加工、用途という違いがあります。展示を見る前に、普段使う紙を三つ思い浮かべ、その役割がなぜ違うのかを問いにすると、身近な素材の展示に入りやすくなります。

外部リンク

紙の博物館|臨時休館と再開情報

papermuseum.jp / 外部サイトへ移動します

いつもの本を、技術の記録として見直す

帰宅後には、手元の本や包み紙を一つ選んで見てみてください。文字と余白、紙の厚さ、折り方、絵の位置。展示で知った工程のどこにつながるかを考えると、ミュージアムで見た古い道具が今の生活から遠いものではなくなります。

通信や暮らしの技術へ関心を広げたい人には、次のミュージアムガイドもおすすめです。

この記事を書いた人

ペレログ編集部

ミュージアム応援アプリ「ペレログ」を運営する、株式会社つなぐるの編集チームです。ペレログ編集部では、取材と公式発表の確認をもとに、来館のきっかけになる情報をまとめています。

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