ニンテンドーミュージアムへ。花札・ゲーム機・原画から、遊びの工夫をたどる
京都・宇治のニンテンドーミュージアムで、歴代製品、巨大コントローラー、原画・開発資料を見比べる。花札づくりの体験から、チケット予約、10コインの使い方、アクセスまで、訪問前に知りたいことをまとめました。
執筆 ペレログ編集部

目次
いつもは両手で持つコントローラーを、2人で動かす。ニンテンドーミュージアムの「ビッグコントローラー」では、道具の大きさが変わるだけで、慣れた操作に相談や協力が必要になります。ボタンの位置や持ち方も、遊びの一部だったと気づくきっかけです。
京都府宇治市にあるこのミュージアムは、任天堂の歴代製品と体験展示を通して、遊びを生み出す工夫に触れる場所です。原画や開発資料を展示するアートギャラリーもあります。訪問には日時指定のチケットが必要なので、まず予約を確保してから旅の予定を組みましょう。
製品をつくり、修理した工場がミュージアムに
ニンテンドーミュージアムが開館したのは2024年10月。建物の前身は、1969年に建設された宇治工場、後の宇治小倉工場です。トランプや花札の製造、ゲーム機の修理などを担ってきた場所が、製品の歴史を公開する施設へと変わりました。
任天堂は2021年の計画発表で、ものづくりに対する考え方を伝える資料館を検討していたことと、小倉駅周辺の活性化を図る宇治市の意向を説明しています。娯楽をつくってきた企業の歩みと、この土地の仕事の歴史が重なる場所でもあります。
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任天堂宇治小倉工場用地の利用について
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歴代製品は、形や持ち方を見比べる
第1展示棟2階の「くらべてみよう」には、任天堂が発売してきた製品が並びます。ここには詳しい解説がありません。知識を一つずつ覚えるより、自分が知る製品と初めて見る製品を比べる鑑賞に向いた展示です。
たとえば、コントローラーの輪郭やボタンの配置を見て、どの指で操作するかを想像してみる。小さな画面を手元で見るときと、テレビへ目を向けるときでは、道具と体の関係も違います。ゲームの上手さを競わずに、製品の形から話を始められます。
家族や友人と訪れるなら、同じ機械でも記憶が違うことが面白さになります。遊んだ場所や一緒に使った人を話すと、製品名だけでは残らない暮らしの記憶が出てきます。自分が遊んだことのない製品も、同行者の思い出を聞くと身近に感じられそうです。
原画と開発資料から、画面になる前を見る
2025年9月3日に開いたアートギャラリーでは、スーパーマリオ、ゼルダの伝説、どうぶつの森などのキャラクターの原画と、一部ゲームの開発資料を公開しています。製品として完成した姿を見た後に、原画や開発資料から制作の過程をたどれます。
ここでは、知っているキャラクターの輪郭や色に注目してみてください。普段は動きを追っている画面も、絵として見ると、顔の形や服の組み合わせを確かめる時間が生まれます。特定の原画や資料を目当てにする場合は、最新の展示案内を確認しましょう。
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施設紹介・アートギャラリー
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原画やゲーム機に会える、各地のミュージアムも紹介しています。
体験展示は、10コインで何を試すか選ぶ
第1展示棟1階には、過去の製品をもとに、現在の技術で組み直した体験展示があります。「ビッグコントローラー」は2人専用。「ウルトラハンドSP」は、レーンを流れるボールをつかんで土管へ落とす遊びです。道具を実際に動かし、操作の工夫を試せます。
入館証には1人につき10コインが入り、体験ごとに決められた枚数を使います。追加購入はできず、10コインで全種類を体験することもできません。たとえばビッグコントローラーは2人それぞれ2コイン、ウルトラハンドSPは1コインです。気になるものと必要枚数を先に見ておくと、選びやすくなります。
同じ展示をもう一度体験する使い方も認められています。うまくいかなかった操作を試し直すか、違う遊びを選ぶか。コインの配分も、自分が何に興味を持ったかを確かめる機会になります。小さな子どもは身長などによって体験しづらい場合があるため、現地のスタッフへ確認してください。
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体験展示のコイン・人数・館内サービス
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花札をつくり、絵柄を使って遊ぶ
任天堂の創業期から続く花札には、ワークショップで触れられます。制作体験では好きな月の絵柄を選び、4枚の札に色を塗り、折って貼り合わせます。完成した札は持ち帰れます。画面上の操作とは異なる、紙を扱う手仕事です。
遊ぶ体験では、花札の「花合わせ」をもとにしたルールを、画像認識や映像の補助を受けながら学びます。初めてなら、絵柄がどのように組み合わさると得点になるのかを考えるところから。製品展示で見た花札が、遊ぶための道具へ変わります。
ワークショップは入館料とは別料金で、当日の入館後に先着順で予約します。「ちょっと、花札を作ろう」は約60分・2,000円、「ちょっと、花札であそぼう」は約30分・1人500円で2人1組。いずれも税込です。遊ぶ体験は、チケット記載の入館時刻から3時間以内に始まる枠が予約対象です。
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花札のワークショップ・所要時間と参加費
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チケットは3か月前から抽選。入館時には本人確認も
チケットの抽選受付は、来館月の3か月前から始まります。申込には無料のニンテンドーアカウントが必要で、当選後にクレジットカードで代金を支払います。抽選後、キャンセルなどで空きが出た場合には先着販売もあります。販売状況は公式チケットページで確認してください。
申込時には、来館する全員の氏名を確定しておきます。当日はQRチケットと本人確認書類を提示し、手荷物検査を受けます。子どもについても本人確認書類を用意し、利用できる書類を公式案内で確かめてください。QRチケットは来館前日の14時以降に発券でき、発券後はキャンセルできなくなる点にも注意が必要です。
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チケット予約・本人確認・当日ワークショップ予約
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入館料は大人3,300円、中学・高校生2,200円、小学生1,100円、未就学児無料です。18歳の高校生は中学・高校生料金となります。小学生以下は大人の同伴が必要です。障がい者向けの料金区分もあるため、該当する方は公式の利用案内をご確認ください。
営業時間は10時〜20時。休館日は火曜日と年末年始の12月30日〜1月3日で、火曜日が祝日の場合は営業し、翌水曜日が休館になります。料金・利用条件は2026年9月6日に公式情報を確認しています。
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料金・営業時間・館内のルール
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アクセスと館内での過ごし方
所在地は京都府宇治市小倉町神楽田56番地。近鉄京都線の小倉駅東口から徒歩5分、JR奈良線のJR小倉駅北出口から徒歩8分です。一般来館者向けの駐車場・駐輪場はなく、タクシーでの来館も認められていません。電車などの公共交通機関で向かいましょう。
障がい者向け駐車場は、チケット購入後に対象者へ案内されます。また、車いすやベビーカーで近鉄小倉駅を利用する場合は、東西の改札をつなぐ階段を避けるルートを公式地図で確認しておくと安心です。
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アクセス・車いすやベビーカーの経路
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館内には決まった順路がなく、第1展示棟の1階と2階を行き来できます。体験してから製品を見直すことも、展示の途中で食事をはさむことも可能です。カフェ「はてなバーガー」やショップ「ボーナスステージ」は、入館チケットを持つ人が利用できます。
第1展示棟2階の展示と1階の一部は撮影できません。撮影可能な場所でも現地の表示に従い、館内からのライブ配信は禁止されています。写真に残せない展示で気になった製品名を覚えておけば、帰宅後に調べる手がかりになります。
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館内の行き来・カフェとショップ・撮影案内
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遊んだ記憶の先に、残して伝える仕事がある
ゲーム機の形、紙の札、キャラクターの原画。紙の加工、手の動き、絵の描き方にも、遊びをつくる工夫が表れます。ニンテンドーミュージアムでは、気になった道具を一つ選び、誰がどんな動作で使うのかを考えてみてください。
製品や制作資料を残し、公開することは、遊んだ人の記憶を次の世代と共有する助けにもなります。資料を守るミュージアムの役割や、記録を広く届けるデジタルアーカイブについては、次の記事で掘り下げています。
この記事を書いた人
ペレログ編集部
ミュージアム応援アプリ「ペレログ」を運営する、株式会社つなぐるの編集チームです。ペレログ編集部では、取材と公式発表の確認をもとに、来館のきっかけになる情報をまとめています。
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