クラゲが見られる水族館おすすめ7選。種類・大水槽・繁殖ラボで選ぶ
クラゲを見に行くなら、種類の多さ、大水槽、見る角度、繁殖の仕事から選んでみませんか。加茂、すみだ、新江ノ島、京都など全国7館の展示と、傘の動きや水流に注目する観察方法を紹介します。
執筆 ペレログ編集部

目次
クラゲが見られる水族館を探すなら、種類の多さに加え、見る角度や飼育の仕事にも注目できます。一万匹規模の大水槽、上からのぞく浅い水盤、繁殖作業を公開するラボ。水流と水槽の形まで見ると、館ごとの工夫がわかります。
全国7館を、展示種類数、大水槽、地域のクラゲ、繁殖研究という四つの視点で比べます。同じミズクラゲでも、水流、照明、見る角度が変われば、観察できる動きも変わります。
ミズクラゲなら、最初に見るのは傘の開閉です。縮むたびに水を押し出して進みます。一方、底に付いて暮らすクラゲや、小さな櫛のような器官で泳ぐ仲間もいるので、同じ動きをするとは限りません。
傘の動きと、水槽の水流を一緒に見る
傘や触手の形と、動かし方を比べる
サンシャイン水族館の解説では、クラゲには脳や心臓がなく、神経が刺激に反応すると説明しています。ミズクラゲでは透けて見える体の模様と、傘の開閉に注目すると、体のつくりを観察できます。
「クラゲ」と呼ばれる仲間には、ミズクラゲのような刺胞動物と、ウリクラゲやカブトクラゲのような有櫛動物が含まれます。カブトクラゲでは、光を反射する櫛板にも注目してみてください。
外部リンク
サンシャイン水族館|クラゲの体と展示の解説
刺胞動物・有櫛動物と展示の水流について紹介しています。
sunshinecity.jp / 外部サイトへ移動します
光が体を通るところ、傘が縮んで水を押し出すところを見ると、体のつくりと動きが結びつきます。
ミズクラゲの傘が縮む速さと、体全体が流される向きを分けて見ると、自分で泳ぐ動きと水流の関係を考えられます。
傘の開閉、触手の向き、水槽の中を移動する経路を少し眺めてから解説を読むと、説明と実物を照らし合わせやすくなります。
水槽の丸みと水流には、飼育上の理由がある
多くの浮遊するクラゲは、水流がないと底へ沈んで体が傷つくことがあります。一方、強すぎる流れや吸い込み口にも配慮が必要です。すみだ水族館の飼育解説では、流れを作りやすい、縦長で丸みを帯びた水槽がよく用いられると紹介しています。
すみだ水族館は、小型・中型のクラゲに使うU字型水槽を、水流を作りやすい縦長で丸みを帯びた形と説明しています。「ビッグシャーレ」は水面を広く、水深を浅くして、上から観察できる水槽です。
丸い水槽をすべて同じ方式と考えず、U字型、浅い水盤、球形など、その形でどのような流れと見え方をつくっているかを比べてみましょう。
水族館そのものの選び方から知りたい方は、全国の水族館を用途別にまとめた記事もあわせてご覧ください。
7館は、種類・水槽・繁殖・地域性で比べる
| 施設 | 地域 | クラゲ展示の特徴 | 選ぶポイント |
|---|---|---|---|
| 東北エプソンアクアリウム かもすい | 山形県鶴岡市 | 約100種のクラゲと、ミズクラゲが漂う大水槽 | 展示種類数と大水槽 |
| アクアワールド茨城県大洗水族館 | 茨城県大洗町 | 総水量20トンの「くらげ365」と四季の演出 | 大水槽の規模と季節演出 |
| すみだ水族館 | 東京都墨田区 | 「ビッグシャーレ」と繁殖作業を見られるラボ | 繁殖・成長過程の観察 |
| 横浜・八景島シーパラダイス アクアリゾーツ | 神奈川県横浜市 | 10種以上のクラゲと生態を学べる「体感LAB.」 | 観察と学習体験 |
| 新江ノ島水族館 | 神奈川県藤沢市 | 約14種が並ぶ「クラゲファンタジーホール」 | 長年の飼育研究と多様な種類 |
| 京都水族館 | 京都市下京区 | 約30種と360度水槽「GURURI」 | 種類数と没入型水槽 |
| 西海国立公園九十九島水族館 海きらら | 長崎県佐世保市 | 季節で展示が替わる「クラゲシンフォニードーム」 | 地域のクラゲと季節変化 |
東北エプソンアクアリウム かもすい|約100種と一万匹を見る
鶴岡市立加茂水族館は2026年4月1日にリニューアルし、通称「東北エプソンアクアリウムかもすい」の使用を始めました。約100種類を展示するクラネタリウムと、直径5メートルの「クラゲドリームシアター」が見どころです。
始まりは1997年、サンゴの水槽に現れたサカサクラゲでした。入館者数が落ち込む中、飼育員が育てて展示したことから、クラゲを集め、飼育技術を磨く方向へ進みます。
2000年には常設12種類以上の展示へ広がり、飼育に使う独自の水槽も開発されました。種類を増やすための採集・育成と、水槽づくりが一緒に進んできた歴史があります。
外部リンク
日本水産学会誌|加茂水族館のクラゲ展示の歩み
2020年、加茂水族館長による施設・飼育の紹介。
www.jstage.jst.go.jp / 外部サイトへ移動します
2026年のリニューアルでは、小さなクラゲを見るマイクロアクアリウムなどが加わりました。大きな群れを眺めるだけでなく、微細な体の形へ目を向けられます。
クラゲドリームシアターは約一万匹のミズクラゲを飼育する大水槽です。展示数は生きものの状況で変わるため、数そのものより、一匹ずつの傘の動きが群れの中でどう重なるかに注目してみてください。
この記事の7施設は「行きたい」に保存できます。訪れたらアプリでスタンプが押せます。
提供: 東北観光推進機構外部リンク
かもすい|2026年の展示・フロア案内
展示内容、営業日、チケット、当日の変更は公式サイトでご確認ください。
kamo-kurage.jp / 外部サイトへ移動します
アクアワールド茨城県大洗水族館|四季で変わる大水槽を見る
総水量20トンの「くらげ365」は、ミズクラゲと映像・光・音・香りを組み合わせた展示です。傘の動きを見た後、周囲の演出が水槽の印象をどう変えるかも比べられます。
四季とミズクラゲのライフサイクルをテーマにした映像演出があり、生きものの一生を季節の移ろいと重ねて紹介しています。
演出の変化が大きい一方、泳いでいるのはミズクラゲです。生きものの動きと、周囲に加えられた演出を分けて見ると、この展示の設計がわかります。
茨城県東茨城郡大洗町磯浜町8252-3
- 開館
- 09:00–17:00(最終入館 16:00)
情報確認日 2026-09-12(最新の情報は公式サイトでご確認ください)
外部リンク
アクアワールド大洗|くらげ365
展示内容、営業日、チケット、当日の変更は公式サイトでご確認ください。
www.aquaworld-oarai.com / 外部サイトへ移動します
夜の水族館そのものに興味がわいた方は、ナイト営業をまとめた記事もご覧ください。
すみだ水族館|上からのぞき、繁殖ラボまで見る
公式の展示案内では、館内のクラゲは約14種700匹。すみだ水族館は館内で育てたクラゲの展示を続けています。繁殖・育成の作業と展示水槽がつながっていることも、見どころです。
長径7メートルの水盤型水槽「ビッグシャーレ」には、約500匹のミズクラゲが漂います。上からのぞくと、傘の模様と個体同士の距離を比べやすくなります。
ドラム型水槽では種類の違うクラゲを三つの水槽に分け、同居しているように見せています。水槽の境目と水流を探すのも、この館らしい見方です。
5階のクラゲラボでは、繁殖・育成の作業や成長段階の違いを見られます。展示水槽へ入る前の小さな姿にも目を向けると、館内で育てる仕事の流れがわかります。
外部リンク
すみだ水族館|クラゲ展示と繁殖の工夫
展示内容、営業日、チケット、当日の変更は公式サイトでご確認ください。
www.sumida-aquarium.com / 外部サイトへ移動します
横浜・八景島シーパラダイス|豆知識と生態を結ぶ
アクアミュージアム3階のLABO9「くらげりうむ」では、ミズクラゲやカブトクラゲなど10種類以上を展示します。
水槽の周りにある豆知識と「体感LAB.」を読みながら、傘、触手、泳ぎ方の違いを確かめられます。名前を覚えるより、体のどこが違うかを一つ見つけると記憶に残ります。
外部リンク
八景島シーパラダイス|くらげりうむ
展示内容、営業日、チケット、当日の変更は公式サイトでご確認ください。
www.seaparadise.co.jp / 外部サイトへ移動します
新江ノ島水族館|70年以上の飼育研究を見る
相模湾に面した水族館で、クラゲ飼育研究には70年以上の蓄積があります。その技術を展示へまとめた場所が「クラゲファンタジーホール」です。
半ドーム状の空間はクラゲの体内をイメージし、壁面に大小の水槽が並びます。常時約14種が公開され、形、触手、色を近い距離で比べられます。
中心の球形水槽「クラゲプラネット〜海月の惑星〜」では、丸い水槽と照明がミズクラゲの動きを強調します。周囲の個別水槽と続けて見ると、一種を見せる演出と多種を比べる展示の違いがわかります。
外部リンク
新江ノ島水族館|クラゲファンタジーホール
展示内容、営業日、チケット、当日の変更は公式サイトでご確認ください。
www.enosui.com / 外部サイトへ移動します
西日本では、360度水槽か地域のクラゲで選ぶ
京都水族館|「GURURI」と繁殖作業を見る
梅小路公園にある内陸型水族館です。クラゲワンダーでは約30種を展示し、暮らし方に合わせて水槽を分けています。
水中を漂う種類と底で暮らす種類では、見せ方や水槽の条件が異なります。体の形だけでなく、どの位置にとどまっているかも観察してみてください。
360度パノラマ水槽「GURURI」は、内側が水槽に囲まれた空間です。アーチの入口をくぐり、ミズクラゲを前後左右から眺められます。
京都クラゲ研究部では、繁殖と研究の作業を公開しています。水槽の前後にある育成の仕事まで見られる場所です。
外部リンク
京都水族館|クラゲワンダー
展示内容、営業日、チケット、当日の変更は公式サイトでご確認ください。
www.kyoto-aquarium.com / 外部サイトへ移動します
海きらら|九十九島のクラゲを季節で追う
九十九島の海を再現する展示の中に、「クラゲシンフォニードーム」と研究室があります。地域の海で見つかるクラゲと、季節による顔ぶれの変化を見られます。
「クラゲファンタジア2026」は7月11日〜10月12日の開催予定で、デジタルクラゲ花火やデジタルクラゲ水槽を「お祭り」風に演出します。縁日売店は8月31日で終了しました。生体展示と映像演出を分けて見ると、それぞれの特徴を楽しめます。
展示されるクラゲは季節や飼育状況で変わります。見たい種類がある日は公開状況を確認し、解説にある採集地や体の特徴と合わせて観察してください。
外部リンク
海きらら|クラゲファンタジア2026の開催期間
展示内容、営業日、チケット、当日の変更は公式サイトでご確認ください。
www.summer.pearlsea.jp / 外部サイトへ移動します
クラゲの一生を知ると、水槽の見方が変わる
水槽で見慣れたミズクラゲの姿は、一生の一段階です。
幼生がものに付いて暮らす「ポリプ」から、泳ぐ小さなクラゲへ形を変える過程があります。ラボの育成容器を見たときも、すべてが小さな成体というわけではありません。
ミズクラゲがポリプから育つまで
孵化した「プラヌラ」は付着してポリプになり、さまざまな条件をきっかけに、お皿が重なったような「ストロビラ」へ変化します。そこから小さな「エフィラ」が離れ、見慣れた傘のある姿へ成長します。この過程や必要な環境はクラゲの種類で異なるため、ミズクラゲの例をすべての仲間に当てはめないことも大切です。
同じミズクラゲを、違う水槽で比べる
かもすいのクラゲドリームシアター、すみだ水族館のビッグシャーレ、海きららのクラゲシンフォニードーム。同じミズクラゲでも、数、見る角度、周囲の光が違います。
ペレログは、ミュージアムをめぐって館スタンプを集め、施設を応援するミュージアム応援アプリです。
行き先を一つ選び、傘の開閉、水流、水槽の形を見てください。次の館で同じ種類に会ったとき、展示の工夫を比べられるようになります。
この記事を書いた人
ペレログ編集部
ミュージアム応援アプリ「ペレログ」を運営する、株式会社つなぐるの編集チームです。ペレログ編集部では、取材と公式発表の確認をもとに、来館のきっかけになる情報をまとめています。
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