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伊丹市昆虫館の楽しみ方|チョウの飛び方と、小さな体の仕組みを見る

伊丹市昆虫館で、チョウ温室・生態展示・拡大ジオラマをどう見比べる?虫が好きな人にも、少し苦手な人にも試しやすい観察の手順と、開館時間・温室の開始時刻を紹介します。

執筆 ペレログ編集部

約5分で読めます公開
伊丹市昆虫館の楽しみ方|チョウの飛び方と、小さな体の仕組みを見る
目次

チョウが飛ぶところを見たいなら、花の色だけでなく、いったん止まる場所にも目を向けてみてください。飛んでいるときには追いにくい翅の形や体の向きが、止まった瞬間には見えてきます。兵庫県の伊丹市昆虫館は、生きた昆虫、標本、拡大した模型を行き来しながら、小さな体を観察できる場所です。

舞っているチョウを眺めるだけでも十分に楽しめます。そこからもう少し知りたくなったら、「何に止まったか」「どのように脚を動かしたか」を一つ選んで追ってみましょう。昆虫の名前をたくさん覚えてから出かける必要はありません。目の前の動きを見つめることが、図鑑を開く入口になります。

チョウ温室では、一匹の動きを途中まで追う

昆陽池公園の一角にある伊丹市昆虫館のチョウ温室では、一年を通じてチョウを放しています。公式案内の目安は約14種・1,000匹。温室を歩きながら、生きものと同じ空間で観察できる点が特徴です。

最初は温室全体を見渡し、チョウがよく通る場所と止まる場所を探します。次に、一匹だけを目で追ってみます。花に止まったのか、葉の上で休んでいるのか。見失ったら、また近くの一匹から始めれば大丈夫です。写真に収めようと追いかけるよりも、同じ位置からしばらく待つほうが動きを比べやすいことがあります。

翅を開いた姿と閉じた姿は、同じ個体でも印象が変わります。気になった模様を一つ覚えておき、説明や図鑑の写真と照らし合わせましょう。「青かった」「白い点があった」という短い記録でも、後で調べる手がかりになります。色や大きさだけで種類を決めつけず、名前を確認してから記録を補うと観察が正確になります。

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科学

伊丹市昆虫館

兵庫県伊丹市昆陽池3-1 昆陽池公園内

開館
09:30–16:30(最終入館 16:00)

(最新の情報は公式サイトでご確認ください)

施設ページへ

外部リンク

伊丹市昆虫館|チョウ温室・生態展示・館内案内

www.itakon.com / 外部サイトへ移動します

拡大ジオラマで見つけて、生きた昆虫で確かめる

館内には、昆虫とすみかを10倍に拡大したジオラマがあります。小さすぎて見落としがちな場所や体の部分を、大きな模型で捉えるための展示です。模型ではまず脚の位置、体の分かれ方、周囲の草や地面との大きさの関係を見ます。細部を一つ選んだら、生態展示のケースで同じ部分を探してみてください。

生態展示室では、水生昆虫やカブトムシ、ナナフシなどが紹介されています。たとえば水の中を進む昆虫なら、動いている脚と、体を支えている部分を分けて見る方法があります。ケースの中のどこにいるかも手がかりです。水面近く、底、植物の陰と、位置を記録するだけで、単に「いた」という感想から先へ進めます。

ただし、一度見た行動だけで「この種類はいつもこうする」とは言い切れません。見えたことは「この個体が、このとき、水面へ上がった」と書き、理由は解説を読んでから考えます。子どもと一緒なら、大人が答えを先に説明するより、「いまどこが動いた?」と同じものを見る言葉を交わすほうが、発見を共有しやすくなります。

標本は、動かないからこそ比較しやすい

生きた昆虫では動きや居場所を、標本では形や大きさを見比べられます。標本の前では、まず二つだけ選んでみましょう。触角が長いものと短いもの、体が細いものと幅広いものなど、違いを言葉にできる組み合わせが出発点です。正しい専門用語がわからなくても、見た形を簡単な線で描くことはできます。

模型は特徴を見やすく表し、標本は個体の形を残し、生態展示は動きを見せます。同じ昆虫を扱っていても、展示ごとに伝えられることが違います。生きた個体の姿が葉で隠れていたら、別の展示で形を確かめてから戻る、という回り方もできます。全部を順番どおりに理解しようとせず、知りたいことに合わせて展示を使い分けましょう。

飛んでいる成虫の奥には、毎日の飼育がある

館では温室から卵を回収し、幼虫の餌の交換や清掃を続けています。飛んでいる成虫だけを用意すれば展示が続くわけではありません。卵、幼虫、さなぎ、成虫という成長の違いを踏まえて世話をする仕事が、温室での出会いを支えています。

観察して生まれた疑問は、学習室の図書や文献で調べることもできます。「幼虫は何を食べるのか」「成虫と同じ形なのか」など、温室の外まで問いを持ち出してみてください。飼育室や収蔵スペースは来館者が自由に入れる場所とは限らないため、見学は公開された範囲と案内に従います。

温室は10時から。無理のない順番で回る

通常の開館時間は9時30分〜16時30分、入館受付は16時までです。チョウ温室は10時からなので、開館直後に着いたら先に館内展示を見ると順番を組みやすくなります。休館は火曜日を基本とし、祝日の場合は翌日、年末年始や臨時休館もあります。大人400円、中高生200円、3歳〜小学生100円、2歳以下は無料です。

外部リンク

伊丹市|昆虫館の料金・開館時間

www.city.itami.lg.jp / 外部サイトへ移動します

温室には傾斜が緩やかでない箇所もあると公式に案内されています。車いすでの移動などに不安がある場合は事前に館へ相談してください。虫が飛び交う空間が苦手な人は、無理に温室を長く歩かず、模型や標本の展示から自分に合う距離を探す方法もあります。触れ合いは、実施している場所と職員の案内を確かめて参加しましょう。

帰る前には、今日見つけたことを一つだけ振り返ってみてください。「翅を閉じると模様が違って見えた」「水中の脚の動きが気になった」。名前を覚えきれなくても、自分の目で捉えた違いは残ります。その続きは、身近な公園や次のミュージアムで探せます。

観察を記録にする方法や、生きものを扱う施設の仕事を知りたい人には、次の記事も役立ちます。

この記事を書いた人

ペレログ編集部

ミュージアム応援アプリ「ペレログ」を運営する、株式会社つなぐるの編集チームです。ペレログ編集部では、取材と公式発表の確認をもとに、来館のきっかけになる情報をまとめています。

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