深海生物に会える水族館|沼津港と竹島、標本と生体展示の楽しみ方
沼津港深海水族館と竹島水族館を、シーラカンスの標本、生きた深海生物、地元漁業との関係から紹介。メンダコの展示状況や、竹島の通常料金と市民料金の違いも案内します。
執筆 ペレログ編集部

目次
水槽の底で脚を広げるカニと、冷凍で保存されたシーラカンス。どちらも深海を知るための展示ですが、伝えている情報は異なります。動きや餌への反応を見られる生体展示と、体の形を残す標本展示を分けて見ると、深海水族館で気になるものが増えていきます。
静岡県の沼津港深海水族館と愛知県の竹島水族館は、深海の生きものを目的に訪れたい二館です。沼津ではシーラカンスの保存個体、竹島では地元の漁業と結びついた多様な深海生物が、それぞれの特徴をつくっています。
沼津港|シーラカンスは泳ぐ個体ではなく、実物の標本
沼津港深海水族館のシーラカンス展示は、剥製3体と冷凍2体です。生きたシーラカンスが水槽で泳いでいる展示ではありませんが、複製でもありません。実物の体を残した資料と遊泳映像を組み合わせて、形と動きの両方に近づける展示です。
まず体全体の輪郭をつかんでから、ヒレが付く位置や尾の形を見てみてください。そのあとで映像を見ると、止まっている標本で気になった部分を、泳ぎの中で探せます。標本だけで泳ぎ方を想像して終えるより、資料の種類を変えて確かめると、見たものと考えたことを分けやすくなります。
この記事の2施設は「行きたい」に保存できます。訪れたらアプリでスタンプが押せます。
静岡県沼津市千本港町83番地
- 開館
- 10:00–18:00(最終入館 17:30)
情報確認日 2026-09-12(最新の情報は公式サイトでご確認ください)
外部リンク
沼津港深海水族館|シーラカンス展示と館内の案内
www.numazu-deepsea.com / 外部サイトへ移動します
同館は駿河湾を中心とした深海生物を紹介し、タカアシガニやダイオウグソクムシのほか、ラブカやメガマウスザメの剥製も案内しています。「深海生物」という言葉だけで一括りにせず、水槽のラベルで種類と生息する深さを確かめましょう。同じ深海を扱っていても、展示対象の体の大きさや暮らす場所はさまざまです。
外部リンク
沼津港深海水族館|現在の展示状況と営業時間
www.numazu-deepsea.com / 外部サイトへ移動します
竹島|水槽の向こうに、漁師との関係がある
蒲郡市竹島水族館の公式案内は、深海展示を支える漁師や漁協とのつながりを紹介しています。深海漁で水揚げされた生きものが館に届き、タカアシガニの大きな個体などは優先的に分配されることもあります。港と飼育現場の協力が、来館者の前に並ぶ水槽へつながっています。
蒲郡ではメヒカリやアカザエビなど、深海の生きものが食とも結びついています。水族館で初めて知った名前を、町の食文化の中で見つけることもあるでしょう。展示を「珍しい生きものの集まり」として見るだけでなく、どこで採られ、誰が運び、どのように飼育されているのかを読むと、地域の海との関係が見えてきます。
外部リンク
竹島水族館|蒲郡の深海漁と展示を支える協力
www.takesuideepsea.com / 外部サイトへ移動します
水槽の解説を読むときには、生きものの名前の次に、飼育や採集の話を探してみてください。体の形だけでは見つけられない特徴を教えてくれることがあります。解説で気になった点を実際の個体で確かめ、また文章へ戻る。この往復で、小さな水槽にも見る時間を使えます。
動きが少ないときは、体の支え方に注目する
水槽の前でしばらく待っても、目立つ動きがないことはあります。その場合は、脚のどこが底に触れているか、体が岩や砂に対してどんな向きかを見てみましょう。魚なら、体全体の移動だけでなくヒレの動きにも注目できます。動きの有無をそのまま元気・不調の判定に使わず、わからないことは解説や職員の案内を頼りにします。
深海という環境について考えるときも、すべての生物に同じ特徴を当てはめないことが大切です。目が大きい、体が赤いといった見た目を見つけても、その理由を外見だけで決めつけないようにします。ラベルに書かれた分布や深さと組み合わせて、一種ずつ確かめるほうが理解を深められます。
撮影ではフラッシュを切り、個別の撮影禁止表示を確認します。沼津港深海水族館は、深海生物へのフラッシュを禁止しています。暗い展示では写真のために水槽へ光を当てることも避け、目が慣れる時間を取って鑑賞してください。
クラゲやペンギンなど、会いたい生きものから別の水族館を探す方法もあります。東海地域のほかの候補と合わせて、次の記事をご覧ください。
この記事を書いた人
ペレログ編集部
ミュージアム応援アプリ「ペレログ」を運営する、株式会社つなぐるの編集チームです。ペレログ編集部では、取材と公式発表の確認をもとに、来館のきっかけになる情報をまとめています。
ペレログ アプリで、訪問の記録を
ミュージアムでチェックインすると、訪問がスタンプ帳に刻まれていきます。
ミュージアム施設の方へ
取材記事や施設ページを通じて、来館者との接点づくりをお手伝いします。掲載は無償から始められます。





