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コラム植物園

東京の植物園ガイド。温室・樹木・研究コレクションで選ぶ

神代、夢の島、板橋、多摩森林科学園、自然教育園の5施設を比較。温室の熱帯植物、樹木園、森と湿地の違いから行き先を選び、料金や公開範囲、最終入園時刻も確認できます。

執筆 ペレログ編集部

約6分で読めます公開
東京の植物園ガイド温室・樹木・研究コレクションで選ぶ
目次

大きな葉や熱帯の果実を見たい日は温室へ、木の姿を比べたい日は樹木園へ。東京には、育てた植物を見せる庭園から、森や湿地を保つ研究施設まで、異なる役割を持つ植物園があります。花の見頃だけで選ばず、植物をどのような環境で見たいかを決めると、行き先を絞れます。

調布、夢の島、高島平、八王子、白金台の5施設を、温室・樹木・研究という視点で比べます。都内でも移動に時間がかかる組み合わせなので、一日に一園を中心に歩く計画が向いています。

屋内で植物を見るか、森の中を歩くか

施設・エリア中心になる観察一般・大人の通常料金
神代植物公園・調布ばら園、雑木林、大温室500円
夢の島熱帯植物館・江東熱帯の水辺、果実、小笠原の植物250円
熱帯環境植物館・板橋低地から高山までの植生360円
多摩森林科学園・八王子樹木園と森林の研究展示200円/4月は300円
自然教育園・港区森、湿地、水辺の植物320円

表は通常の個人料金です。年齢や居住地による無料・割引条件、特別な催しの料金は別に確認してください。温室が目的なら夢の島や板橋が選びやすく、屋外の変化を追いたいなら神代、多摩森林科学園、自然教育園が候補になります。

神代植物公園|同じ植物の品種と、雑木林の木々を比べる

神代植物公園では、ばら園、つつじ園、うめ園など、植物の種類ごとに分かれた場所を歩けます。ばら園のように同じ仲間を集めた区画では、花の色や形、株の大きさを横に比べやすいのが特徴です。品種名の札まで見ておくと、似た花にも違いがあると分かります。

花壇の周辺だけで帰らず、深大寺の裏山にあたる雑木林へ進むと、クヌギ、コナラ、イヌシデなどの樹木に出会えます。一本の木の葉と樹皮を見比べ、花壇とは異なる木の集まり方を観察するのも一つの歩き方です。

大温室には熱帯の花木室、熱帯スイレン室、ベゴニア室などがあります。屋外の木々を見た後で入ると、葉の厚さや広がり方へ目が向きます。本園は9時30分〜17時、入園は16時まで。大温室は16時30分に閉まるため、夕方に温室を残さない順番にしましょう。調布駅や三鷹駅などからはバスを利用します。

この記事の5施設は「行きたい」に保存できます。訪れたらアプリでスタンプが押せます。

植物園

神代植物公園

東京都調布市深大寺元町5-31-10

開館
09:30–17:00(最終入館 16:00)

(最新の情報は公式サイトでご確認ください)

施設ページへ

外部リンク

神代植物公園|園内案内・開園時間・交通

www.tokyo-park.or.jp / 外部サイトへ移動します

夢の島熱帯植物館|食べものの原料と小笠原の植物を探す

夢の島熱帯植物館の大温室は、三つのドームを歩いて植物と環境の関係を見られる構成です。Aドームは水辺の植物、Bドームはヤシや暮らしに関わる植物、Cドームは小笠原諸島の植物が中心。水辺、食べもの、島という違いを意識すると、ただ大きな葉を眺めるだけでは見落としやすい特徴に気づけます。

Bドームで注目したいのはカカオです。実の中の種子がチョコレートの原料になり、花や果実は太い幹に付きます。棚に並ぶ食品からは想像しにくい付き方を、植物の姿で確かめられます。花や実の状態は生育によって変わるので、必ず結実しているとは限りません。

Cドームでは、幹から伸びる根が目立つタコノキなどを探してみてください。原産地の表示を読みながら進むと、同じ東京都に属する小笠原と、身近な街の植生の違いも見えてきます。新木場駅から徒歩13分。温室中心でも駅からの道は屋外なので、雨具を用意して向かいます。

植物園

東京都夢の島熱帯植物館

東京都江東区夢の島2丁目1-2

開館
09:30–17:00(最終入館 16:00)

情報確認日 2026-09-15(最新の情報は公式サイトでご確認ください)

施設ページへ

外部リンク

夢の島熱帯植物館|ドームごとの植物

www.yumenoshima.jp / 外部サイトへ移動します

外部リンク

夢の島熱帯植物館|料金・アクセス

www.yumenoshima.jp / 外部サイトへ移動します

板橋区立熱帯環境植物館|海辺から高山へ、植物の環境をたどる

高島平の熱帯環境植物館は、東南アジアの自然を、海辺から高山へと続く環境で見せる施設です。植物の展示には潮間帯、熱帯低地林、集落景観、雲霧林の四つの区画があります。地下のミニ水族館と合わせて、植物が生える場所の周囲にも目を向けられます。

潮間帯ではマングローブやニッパヤシ、低地林ではフタバガキ科の植物やアコウを見られます。集落景観のマレーハウスでは、屋根にもニッパヤシの葉を使用。生きた植物と、その植物を暮らしに使う姿を続けて眺められるのが、この館の面白さです。

2階の雲霧林は冷室で、熱帯の高山植物を育てています。暖かい低地と涼しい高山を比べると、「熱帯」という言葉の中にも環境の幅があると分かります。展示の植物は触らず、葉の付き方や根の姿を観察してください。各階の移動にはエレベーターも利用できます。

植物園

板橋区立熱帯環境植物館

東京都板橋区高島平8-29-2

開館
10:00–18:00(最終入館 17:30)

(最新の情報は公式サイトでご確認ください)

施設ページへ

外部リンク

熱帯環境植物館|四つの植生ゾーン

www.seibu-la.co.jp / 外部サイトへ移動します

外部リンク

熱帯環境植物館|料金と利用案内

www.seibu-la.co.jp / 外部サイトへ移動します

多摩森林科学園|木の違いを、研究施設の公開エリアで読む

高尾駅の北側にある多摩森林科学園は、森林総合研究所の研究施設を一般に公開している場所です。樹木園を歩き、展示館「森の科学館」と組み合わせて、木々を集めて調べる仕事に触れられます。花の多さを競う庭園とは、見学の目的が少し変わります。

園内では、木の名前に加えて、葉の縁、枝分かれ、幹の模様を一つずつ見比べると観察の手がかりになります。木を見上げて全体の形をつかみ、地上から見える葉の形へ戻る。二つの距離で見ると、同じ緑のかたまりに見えていた樹木を区別しやすくなります。

公開範囲は森の科学館、第1・第2樹木園、サクラ保存林の一部です。第3樹木園の公開時期は未定のため、広い範囲を自由に歩ける前提で計画しないようにしましょう。地形を生かした園路には歩き慣れた靴が適しています。通常の入園は15時30分まで、閉園は16時。高尾駅北口から徒歩10分で、来園者用駐車場はありません。

植物園

森林総合研究所多摩森林科学園

東京都八王子市廿里町1833-81

施設ページへ

外部リンク

多摩森林科学園|公開範囲・料金・園路の注意

www.ffpri.go.jp / 外部サイトへ移動します

自然教育園|森と湿地に生える植物を、場所ごとに見る

白金台の国立科学博物館附属自然教育園では、路傍植物園、水生植物園、森の小道などを歩けます。整えられた花壇とは違い、木の下、水際、湿地の近くで、どんな植物が育っているかを比べる場所です。花名を一つ探す日にも、森全体を眺めたい日にも選べます。

森の小道はケヤキやミズキの木々の下に延びています。園内に残る「おろちの松」は、2019年の台風で倒れた後も、その姿を見られるように残されています。立っている木と倒れた木の両方を見ると、森の時間を、花の咲く期間より長く考えられます。

屋外の観察が中心です。園内マップと「今週の見ごろ」を照らし合わせ、歩く範囲を決めてください。自然教育園と上野の国立科学博物館は所在地が異なります。予定表に同じ館名だけを書かず、白金台の入口を地図で指定すると取り違えを防げます。

植物園

国立科学博物館附属自然教育園

東京都港区白金台5-21-5

施設ページへ

外部リンク

自然教育園|園内マップと森の見どころ

ins.kahaku.go.jp / 外部サイトへ移動します

外部リンク

自然教育園|開園カレンダーと今週の見ごろ

ins.kahaku.go.jp / 外部サイトへ移動します

休園日と、植物を見る場所の閉まる時間を先に確認する

月曜日を休園日にする施設でも、祝日の扱いや年末年始の日程は同じではありません。訪問日を決めたら、各園の開園カレンダーでその日を確認します。最終入園時刻と、温室など個別施設の終了時刻も別に見ておくと、目当ての場所へ着く前に閉まることを防げます。

撮影では花や葉の接写と一緒に、名前の札も一枚残しておくと、帰宅後に調べ直せます。植物や木の実を採らず、園路から観察してください。一園で気になった葉を、別の季節に同じ場所で見る。東京の植物園をめぐる入口には、そのくらい小さなテーマがよく合います。

秋の紅葉や木の実を中心に選ぶなら、全国の植物園を比較した記事も参考になります。

植物園を含むミュージアムが、集めた資料をどう守り伝えるかは、次の記事で読めます。

訪れた場所を記録して次の一園へつなげたい人には、館スタンプの楽しみ方もまとめています。

この記事を書いた人

ペレログ編集部

ミュージアム応援アプリ「ペレログ」を運営する、株式会社つなぐるの編集チームです。ペレログ編集部では、取材と公式発表の確認をもとに、来館のきっかけになる情報をまとめています。

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